局アナ時代は、望まなくても誰かと比べられていた

――ヤマダは周囲に劣等感を抱きながら、前に進もうともがいています。森さんご自身は、人と比べて落ち込むことはありますか?

 あまり人と比べないので、劣等感を抱かないタイプなんですけど、局アナ時代は、どうしても周りから比べられることがあったので、落ち込むこともありました。番組の担当が決まるときって、実力とは別の事情もあるんですよね。オーディションがあるわけではなくて、スケジュールが空いているかどうかで決まることもある。例えば、火曜日に別の仕事が入っていたら、その番組には入れない。それは、私の力はどうにもできないことなんです。やってみたいし、やったらできるかもしれないのに、環境的にできない。そういうときは、誰かに対してというより、何もできていない自分に、もどかしさを感じることはありました。

――フリーになって、その感覚は変わりましたか?

 今は、やりたいことをやれるようになったので毎日楽しいです。もちろん、先に別の仕事が決まっていて、受けられないこともありますけど、それは自分で決めたことなので、納得がいくんです。だから今は、劣等感のような負の感情を抱くことは、あまりないですね。自分の中で、ちゃんと納得できているかどうかは大事だと思います。より、自分の選択に対して責任をとれるようになってきたと思います。

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