「約束、と言っています。私たちは何かを一緒にする約束をしていたのだと思います。一体何のミーティングなのかとも聞いています。怒りのテキストではありません。彼女が映画に出ることが問題だったのではないのです。彼女がどうやって『アクアマン』の役を取ったのだと思いますか?」
世間がそれまで知らなかった、アンバーが「アクアマン」への出演を取り付けた裏についてはこの裁判で明らかになるのだが、ここでジョニーはそれを初めて匂わせた。
法廷に起きた「小さな笑い」
ロッテンボーンは、アンバーが撮影したいくつかの写真も提示した。そのひとつは、2013年3月、アンバーが住んでいた借家にあるテーブルの写真だ。テーブルには、ウィスキー、「Property of JD(ジョニー・デップの所有物)」と記された箱、コカインを吸うのに使われると思われるタンポンのアプリケーター、クレジットカードが置かれている。その写真を見たジョニーは、「非常に興味深い配置ですね」と反応した。いかにも「やらせ」であると言いたいのだ。
「(アンバーとの同棲前、お互いの家を行き来していた時)、ウィスキーが置いてあるのは普通でした。私が彼女の家に行くと、必ずウィスキーがグラスに入って用意されていたのです」
とジョニーが説明すると、ロッテンボーンは問い詰める。
「この頃、あなたは午前中でも(ウィスキーを)飲んだのですね?」
それに対し、ジョニーは冷静な表情で、
「ハッピーアワーは何時であってもいいのではありませんか?」
と答え、法廷には小さな笑いが起きた。
「『ジョニー・デップの所有物』と書かれた箱に入っているのはコカインですか?」
「このレイアウトによれば、この写真はそう言いたいようですね」
「そうですね。異議はありませんか?」
「私は映っていませんよね」
「そうですけれども、『ジョニー・デップの所有物』と書かれた箱は、コカインを入れるための特別の箱だったのではないですか?」
「あの箱は誰かがプレゼントしてくれたものです。コカインを入れるためのものではありません」
「あなたはこの箱にコカインを入れなかったというのですか?」
「いいえ。コカインが入りそうには見えますがね。でも、私の経験で言うと、コカインは普通、ビニール袋に入ってきます。こんな箱に入れたら、歩きながら漏れますよ」
法廷に敬意を示しつつもジョニーがユーモアのセンスを見せた場面は、ほかにもある。たとえば、ロッテンボーンが、ジョニーが親友でロックミュージシャンのマリリン・マンソンと一緒に違法ドラッグや飲酒を楽しんでいた事実を確認した時だ。
