Q8: ある宝石店で「9割引き」の宝石が売られていました。そこまで値引きができるということは、ニセモノだと判断していいですか。

A8:ノー

 これだけ鑑定書や「4C」が普及している現状を考えると、ニセモノである可能性はかなり低いと思います。

 ただし、「9割引き」と称して販売している時点で、その宝石店はオレオレ詐欺まがいの悪質な業者と考えられます。

 4章で述べたように、宝石小売商は石の仕入れ値(原価)の倍の値付けをしなければ、商売としてやっていけません。

 だとするなら、もし100万円の宝石を9割引きの10万円で売っている場合、原価は50万円となり、40万円の赤字になります。宝石1個につき、それだけの赤字を出していたら、すぐに倒産してしまうはずです。そんな商売をするはずがありません。

 ということは、「9割引きで10万円」の宝石は、もともと原価が5万円、適正価格が10万円と考えるべきです。それを、いったん20倍の100万円という値付けにして、9割引きと称して10万円で売るということですから、盗人猛々しいにも程があります。

 そういう宝石商には、近づかないよう気をつけてください。

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