知らない土地へ行けば、悩みが小さく見えてくる
――10代の頃から芸能活動を始め、オーディションに落ち続けた苦しさも綴っていらっしゃいます。当時の自分に言葉をかけるなら、何と伝えたいですか?
「これができている自分はOK」「オーディションに受かった自分なら好き」というように、自信を持つためには何かしらの根拠が必要だと思っていたんです。でも、理由がなくても自信に満ちあふれている人に出会ったとき、自分の考えがなんだかバカバカしく思えて。だから、底抜けに明るくハッピーな人とコミュニケーションをとってみるように勧めるかなぁ。最初はそういう人といると眩しすぎてまっすぐ見られず辛いかもしれないけれど、だんだん変わると思います。
あとは、自分のことを知っている人が誰もいない土地へ遊びに行くのもいいですね。特に思春期は自我が肥大しやすいですし、私の場合は、まわりの子たちがどんどん売れていくことにプレッシャーを感じて、焦っていました。でも、知らない土地へ行き、知らない人と話すことで、「地球規模で見たら、めちゃくちゃ小さなことで悩んでるじゃん!」と思えたので。週末に少し遠出をしたり、山に登ったりするだけでも、いい気分転換になるかもしれません。
――一方で、当時の経験や言葉で、今の自分を支えているものはありますか?
当時、ダンスの先生から言われた「疲れていると息を吸おうとするけれど、吸うと余計に息が上がるから、まずは吐き続けろ」という言葉が、今も生きています。息を吐き切れば、酸素が足りなくなって自然と吸えるから、と。
今は、いただいた仕事を必死に打ち返していて、意識的にインプットする時間が少なくなってしまっているのも事実で。でも、そのことをあまり不安に思わず、「アウトプットし続けているうちに、どこかで自然とインプットもできているか」と考えられるようになりました。
――目まぐるしく活躍の場が広がるなかで、不安になったり悩んだりしたときに相談できる方はいますか?
夫は、進むべき方向を一緒に整理してくれるので、昔から頼りにしています。あとは、同世代の女友達や先輩たちにも相談しますね。とにかくパワフルで、刺激にもなります。よく働きよく食べ、欲しいものは自分で買う。そういう仲間が私の心の支えになっています。
