1週間で30種類の野菜を摂る。カレーが手っ取り早い

 30種と聞くと、その多さから実行できるか不安になるかもしれない。ただし植物性食品ならOKなので、意外に早く摂取できる。

腸内の環境を整えるから健康になり理想の体型に近づく

 毎日同じ野菜を食べていれば十分だろう、と思っていませんか? 腸内細菌の研究が明らかにしたのは、食べる「量」よりも「種類」の多さが、腸の中の生態系を豊かにするという事実です。腸の中は、まるで熱帯雨林のような多様な生き物の世界です。種類が多いほど環境の変化に強く、健康維持に有利に働きます。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校のマクドナルドらが主導したアメリカン・ガット・プロジェクトは、1万人以上の市民から腸内細菌のデータを集めた世界最大規模のマイクロバイオーム市民科学研究です。膨大なデータを分析したところ、週に30種類以上の植物性食品を摂取している人は、10種類以下しか食べていない人に比べて、腸内フローラ(腸の中に住み着いた無数の細菌たちのコミュニティ)の多様性が明確に高いことが確認されました。

 腸内細菌の多様性は、ダイエットとも無関係ではありません。多様な細菌が腸に住んでいると、腸壁のバリア機能が高まり、体内に炎症を引き起こす物質が血液に混ざり込みにくくなります。炎症が慢性的に続くと、脂肪の分解が妨げられたり、食欲を調節するホルモンの働きが乱れたりします。腸を守ることが、めぐりめぐって体重管理を助けているわけです。

カレー、野菜ミックスを使えば30種はすぐに到達できる

 「週30種類」と聞くと途方もない数に感じるかもしれませんが、カウントの仕方にコツがあります。これは「毎日30種類」ではなく「1週間で合計30種類」です。野菜・果物はもちろん、豆類・全粒穀物・ナッツ・ハーブ・香辛料まで含みます。カレーを1皿食べれば、スパイスだけで5種類以上をカウントできることもあります。干しシイタケ・のり・ごまなどの乾物も1種類にカウントしてOK。「ダイエットのために食材を絞っていた」人にとっては、むしろ「種類を増やしたほうがいい」という発想の転換になるはずです。

 スーパーで手に取る野菜を毎回少しだけ変える、冷凍野菜ミックスを活用する、味噌汁の具を1品追加する。そんな小さな工夫の積み重ねが、腸内の生態系を着実に豊かにしていきます。腸内細菌は毎日の食事に敏感に反応するのです。

 今週から意識を変えるだけで、腸の中の景色は少しずつ変わっていきます。

今日の1アクション

今週食べた野菜・果物・豆・ナッツ・スパイスの種類を書き出してみてください。何種類になりましたか? 30種類に届かなければ、来週から1つだけ新しい食材を加えるところから始めてみてください。所要時間は5分ほどで済みます。

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