Magnificent View #266
ペーナ宮殿(ポルトガル)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 虎ノ門ヒルズの開業でにわかに活況を呈しているのが、新橋と虎ノ門を結ぶエリア。新たに開通した環状2号線の地上部分には、「新虎通り」という愛称が付けられた。

 だが、世界に目を向ければ、もっとずっと前から愛されてきたシントラがある。それが、ポルトガルの首都リスボン近郊にある街、シントラだ。緑豊かなこの避暑地には、王侯貴族たちがこぞって宮殿や豪邸を構えた。

 そのひとつがペーナ宮殿。1836年に築かれたロマン主義を象徴する建物である。

 後に王となるフェルナンド2世は、1755年のリスボン地震によって倒壊し廃墟となっていた修道院に一目惚れ。残っていた廃材を活用し、多種多様な建築様式を混交させたパレスを誕生させたのだ。本物の宮殿なのに、何だか遊園地のお城みたいで可愛らしい。

 ペーナ宮殿を含む一帯は、「シントラの文化的風景」として世界遺産に登録されている。

Column

今日の絶景

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2014.06.23(月)