夕暮れビーチは犬たちの社交場に
オーシャン・アベニューはカーメルビーチへと続いています。サンセットタイムには愛犬を連れた住民やツーリストも一日の最後を迎えるために集まってきます。犬を連れた女性に声をかけてみると、サンフランシスコから車で3時間かけてやってきたとか。
![カーメルビーチ。くつろぐ人も絵になります。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/b/1280wm/img_6bb1757d74ff91363a0ba83967db27c89661913.jpg)
![ドッグフレンドリーの街ゆえ、夕暮れのビーチはワンちゃんたちの社交場に。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/1280wm/img_35237632d5763ca2688d7a08cc578c639908490.jpg)
カーメル・バイ・ザ・シーでは路上駐車している車も目を引きます。ベンツやポルシェ、テスラなど、高級車がずらり。でも、この街にはインターナショナルな展開をしている高級ホテル・ブランドは皆無。どれもインディペンデント系のスモールラグジュアリーなホテルなのです。
![通りに停車している車もジャガーやBMWなど、高級車ばかり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/5/1280wm/img_554f40d7cc7c2cefa588a668b0143e157915706.jpg)
そのひとつ、「ローベルジュ・カーメル」は1929年に建造、20の客室は同じデザインは2つとありません。そしてルレ・エ・シャトーのメンバーであり、美食にも定評があります。
![レジデンスのような落ち着きが漂う「ローベルジュ・カーメル」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/6/1280wm/img_c6a4b84ac45df9c3ce5dd27b8134f4ff8894710.jpg)
![ゲストルームへクッキーを届けるホテルスタッフ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/2/1280wm/img_42ef03bbedb012651d0694ed2e01383710097410.jpg)
5年前に訪れた際、キッチンをまとめあげていたのはイケメン料理長ジャスティン・コグリーさん。その時は海苔を6時間低温で煮込んだ“ノリナード”をソースに使い、コールラビをフィットチーネのように仕立てるなど、クリエイティブな料理にびっくりの連続でした。
そしてジャスティンさんの経歴にさらにびっくり。なんと“ディズニー・オン・アイス”のフィギュアスケーターだったとか。アジア、オーストラリア、ヨーロッパをツアーで旅して新しいフレーバーに出会い、料理に開眼。米国へ戻ってシェフになったそう。
![寿司のりを手にノリナードの説明をするジャスティンさん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/d/1280wm/img_2ddcf34b8417708e21de232c35b37d749579387.jpg)
当時、ジャスティンさん率いるレストラン「オーベルジーヌ」はミシュラン1つ星でしたが、2024年に2つ星に昇格したようです。
![ローベルジュ・カーメルのシグネチャー・ブレックファスト。お湯をさして蒸し焼きにした目玉焼きが評判。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/0/1280wm/img_2006e7843288f0365df3bfdeb24d536311023347.jpg)
コミュニティの一人ひとりが自分の街を愛し、つながっているカーメル・バイ・ザ・シー。個人主義のイメージがあるアメリカで、夢のある街を発見した気分です。
カーメル・バイ・ザ・シー
●アクセス アクセス サンフランシスコ国際空港から車で約2時間30分
●おすすめステイ先 ローベルジュ・カーメル
https://laubergecarmel.com/
取材協力
カリフォルニア観光局 https://www.visitcalifornia.com/jp/
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Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2024.12.14(土)
文・撮影=古関千恵子