『CREA Due』2025年冬Special Editionのカバーに、間もなく日本デビュー20周年を迎える東方神起が登場。 一軒家に集まって記念日を祝う、「2人だけのアニバーサリー」をテーマに撮影しました。 通常版(全8ページ)と特別版(全16ページ)では異なるインタビューを掲載しています。どちらもお見逃しなく!
CREA Due
『贈りものバイブル』
定価1,210円
CREA WEBでは、CREA Due 2025年冬号 SPECIAL EDITIONのコンテンツの一部を大公開します!
特別版では、20周年を迎えての率直な想いを16ページに渡ってロングインタビュー。「ピンチと感じる瞬間があるとすれば、それはヴィジョンが見えなくなったとき」(ユンホさん)、「誰かに夢や希望を託していくその一途さは、人の心の在り方として美しい」(チャンミンさん)など、力を合わせて大変な道のりを乗り越えてきた2人の強さと優しさが滲むスペシャル対談は、ファン必読です。
一方、通常版インタビューのテーマは、特集にちなんで「贈りもの」。「プレゼント選びにすごく時間がかかってしまう」というチャンミンさんと「最近はプレゼントに自筆の手紙を添えるようにしている」というユンホさんの、プライベートでの素顔や交友関係もうかがえる貴重な内容です。
希望の光であり続けたい
目標を遠くに置くか、近くに置くかの違いだけで、物事に優劣をつけない姿勢は同じ。2人は、根っこでしっかりと繋がりながら、目標を達成するために違うアプローチをしていく。いまは、来年の4月まで続くアニバーサリーツアーの真っ最中。東方神起のライブは、2人の生き様が可視化され、とにかく観る人の心を動かす。ライブに込める思いはこの20年でどんなふうに変化したのかを聞いてみた。
ユンホ 僕がライブで大事にしていることは昔から変わっていません。それは、シンプルに、「お客さんに楽しんでもらいたい」ということ。ただ、昔に比べてハートウォーミングなエンディングを迎えることが増えてきているのも事実で(笑)。それはもしかしたら、ファンの皆さんの人生の一部を僕らの音楽が彩ることができた、その結果として生まれた雰囲気なのかもしれないな、なんて思います。それぞれ、人生にはいろんなことが起こります。でも、そんな中で僕たちのライブを楽しみにしてくださって、会場で、嬉しいとか楽しいという感情が一つになっていく感覚は、続けているうちにどんどん強くなっています。
あとは去年、SMTOWN LIVEというフェスで後輩のRIIZEと共演して感じたことがあって……。みんな僕たちのことを憧れの対象として見てくれて、それは嬉しかったんですが、彼らから見たら僕らってもうクラシックの部類なんですよね(笑)。でも、そこで「負けないぞ!」っていうエネルギーも湧いてきて。ライブをやっているといろんな刺激を受けるなって思いました。
チャンミン アーティストそれぞれの考え方はあると思うんですが、僕の場合ライブは、そこで起こっていること、その日の天気や気分によって起こる変化を大事にしたいです。帰り道で、「今日のチャンミンはこの歌のこのパートをちょっと変えて歌っていたね」とか話せるような、そういうハプニングやアドリブを見つけられることもライブの醍醐味だと思うので。その場でしか見られないような思い出を手渡したいから、あまり完璧は目指さずに、どこか遊び心みたいなものを持っていたい。それが、「次のライブはどんなだろう?」っていう期待に繋がると思うから。
ユンホ たしかに。ファンの皆さんは、僕たちにずっと希望を託してくれていますよね。昔からのファンの皆さんも5年前や10年前といまとでは、置かれている状況に変化があるかもしれない。でも僕らのライブを楽しんでくださっている時間は、まるで自分の家族のように、自分の愛情を差し出してくれる。それが僕らの頑張る原動力になっています。
2024.12.06(金)
文=菊地陽子
写真=上澤友香
スタイリング=松下洋介
ヘア=EZ
メイク=Choi Seon Hye
協力=AWABEES