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 前回「アイラインメイクの基本」をご紹介しましたが、今回は、「今さら誰に聞いたらいいのかわからない」アイラインメイクのプチクエスチョンを、シャネル メイクアップアーティストの竹下真波さんに徹底的に取材しました。これで苦手意識も払しょくできるはず!

アイラインメイクの基本


今さら人に聞けない…アイラインメイクQ&A

Q:まぶたの上に引くアイラインは、どのくらいの幅がベストなのでしょうか?

A:太すぎると古臭い印象になってしまいます

「二重の幅がつぶれるほど太くしてしまうのはNG。やぼったい印象になってしまいます。まつ毛とまつ毛の間を埋め、違和感のない太さにしましょう」(竹下さん)。

 特に、一重さん、奥二重さんは目を開けると見えなくなってしまうからと太く描きがちだけど、目をつぶったときに目立ちすぎてしまうので注意が必要かも。

Q:一重や奥二重だと、アイラインが隠れてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

A:インサイドラインを工夫して目の印象をアップさせましょう

 前回紹介した「アイラインメイクの基本」テクニックは、目の形にかかわらず、一重さんでも奥二重さんでも使えるものです。それにプラスして、より効果的になるテクニックをお聞きしました。

「まずは一重さんの場合。まつ毛の生え際の下にインサイドラインを引くところまでは一緒ですが、さらに、まつ毛の上部分、アウトサイドにもペンシルの幅程度の太さでラインを入れます。その後、同系色の濃いめのアイシャドウをブラシにつけ、ラインをぼかすのがポイントです。目を開けたときに、うっすらと色の影を感じる程度がベスト。これ以上濃くなると、クールな印象が強まってしまいます。

 次に奥二重さんの場合ですが、基本のテクニックは一緒。ただ、基本通りに上まぶたをブラックのアイライナー、下まぶたをブラウンのアイライナーで引くと、目がしっかりと囲まれて、少しきつく見えてしまうことがあります。また、もともと奥二重さんの目元は縦幅よりも、横幅の方が広く、シャープに見えやすいので、例えば上まぶたを『プラム』、下まぶたを『モーブ』など同系色でやわらかい色に替えてみるのはいかがでしょう。マイルドで、フェミニンな印象を演出できます」(竹下さん)

 さらに、「一重さんや奥二重さんは、下まぶたにアクセントを置いたアイメイクもおすすめです。カラーのラインを引いたり、目尻にだけアクセントを置いたりするのも可愛いですよ」(竹下さん)。

Q:目尻部分のラインがすぐ取れてしまったり、にじんだりしてしまいます。防ぐ方法はありますか?

A:ペンシル&リキッドの2本使いがおすすめ。キャットラインも簡単につくれます

 朝、メイクし立てのときはきれいでも、午後になると取れてしまうことは多くの人のお悩み。瞬きや皮脂の影響で、取れやすいですよね……。

「まずペンシルタイプで下描きをしてから、リキッドタイプを重ねるのがおすすめです。こうすれば、相乗効果で取れにくさが増します」(竹下さん)

 また、このテクニックの応用で、シュッと引きあがった「キャットライン」を描くこともできるそう。

「ただ、注意してほしいのは、ラインの最後の部分を、アイホール(目回りにある骨)の内側にとどめること。長く引きすぎるとアンバランスになり、悪目立ちしてしまいます」(竹下さん)

2024.05.10(金)
文=増本紀子(alto)
撮影=釜谷洋史