宮世 あれは狙ったわけじゃなくて、今日で最後だなと思ったら、無意識にスマホで曲探して、そのまま歌いながら入場しちゃっただけなんですけど(笑)。

監督に挑戦状をたたきつけるつもりで撮影に

──共演者も同年代が多く、和気あいあいとした撮影現場だったのですね。

宮世 はい、すごく楽しかったです。監督が結構ツンデレな方で、これ、現場では一度も言ったことがないんですけど、オミくんのツンデレ演技は、実は結構監督から技を盗んだんですよ。それと、胸キュンの技術も今回たくさん引き出しを監督から教えてもらいました(笑)。

 わかります…! 私も現場に入るときに「今日もモニター前にいる監督を笑わせよう」と、監督に挑戦状をたたきつけるつもりで、意気込んでいました。変顔シーン対策で、現場に入る前に顔のストレッチをして表情ほぐしたり。

 

胸キュンシーンは大画面で見る価値あり

──では、映画の見どころは、監督仕込みのオミくんのツンデレ・胸キュンシーンと、エリーの変顔?

 見どころはやっぱり、ピュアでまっすぐで、演じていてもニヤニヤしてしまうような初恋の甘酸っぱさがいっぱい詰まっているところです。胸キュンシチュエーションはもちろん、エリーの変顔はじめ笑いどころもたっぷりあって、前向きな気持ちになれる作品だと思います。

宮世 僕のおすすめは、エリーの頭からすっぽりかぶせたジャージ越しにオミくんがキスをする「ジャージキス」のシーンです。胸キュン必至のシチュエーションですが、あのシーンを撮影したのが監督の誕生日だったのに、江ノ島の砂嵐がひどくてなかなか撮影できなかったり、トンビに僕のお弁当を食べられたりとハプニング続出で…。そんな苦労を想像しながら見ていただくと、より楽しめると思います。かわいい原菜乃華ちゃんをぜひお友達と、ご家族と一緒に見てください。

 それを言うなら、イケメン宮世琉弥さんの胸キュンシーンも、大画面で見る価値ありです。ぜひスクリーンでお確かめください。

2024.03.31(日)
文=相澤洋美