冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。
凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。今回は、和歌山県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。
暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか?
» #01 本州最南端の火祭り
» #02 お燈まつり
» #03 SHIRARAHAMA LIGHT PARADE by FeStA LuCe
» #04 湯浅まちなみひなめぐり
» #05 南部梅林
» #06 田原の海霧
» #07 高野山
» #08 川湯温泉 露天風呂
» #09 湯の峰温泉
» #10 フェスタルーチェ in 和歌山マリーナシティ
◆本州最南端の火祭り
「本州最南端の火祭り」は、本州最南端の潮岬にある「望楼の芝」で行われる芝焼きイベント。害虫を駆除し新芽の生育を促すため、例年1月下旬に開催される。
夕方になると地元の高校の弓道部員が火矢を放ち、約10万平方メートルの芝生に点火。火が一面に燃え広がる光景は幻想的だ。
また、地元の民謡や踊り、串本町トルコ文化協会によるトルコの民族舞踊が披露されるほか、串本町名物の鍋料理「しょらさん鍋」が振る舞われる。
開催時期:1月下旬
本州最南端の火祭り(ほんしゅうさいなんたんのひまつり)
開催地 和歌山県東牟婁郡串本町潮岬 望楼の芝
https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/EV002/
◆お燈まつり
「お燈まつり」は、熊野三山の一つ「熊野速玉大社」の摂社「神倉神社」の例祭。1400年以上の歴史を持つことから日本最古ともいわれる火祭りで、国の重要無形民俗文化財、県の無形民俗文化財に指定されている。
熊野地方を訪れた神武天皇を、松明を掲げて出迎えたことが起源とされており、白装束に荒縄を締めた約2,000人の上り子(あがりこ)と呼ばれる男性たちが、御神火を灯した松明を持ち、神倉山の538段の石段を駆け下りる。
この階段を下る火が滝のようにも竜のようにも見え、新宮市など熊野地域で歌われる民謡「新宮節」の一節、「山は火の滝、下り竜」を彷彿とさせる。
開催日:毎年2月6日
お燈まつり(おとうまつり)
開催地 和歌山県新宮市神倉1-13-8
https://www.shinguu.jp/spots/detail/A0002
2023.12.31(日)
文=佐藤由樹
協力=公益社団法人和歌山県観光連盟