6月9日、天皇皇后両陛下はご結婚30年の節目を迎えられた。直前の週末には第73回全国植樹祭に出席するため岩手県を1泊2日の日程で訪問され、6月3日にいわて花巻空港へ降り立った雅子さまは、シックなグレーのパンツスーツをお召しになっていた。

 式典などではジャケットとスカートをよくお召しになる雅子さまだが、移動に際してやご訪問先によっては、積極的にパンツスーツを取り入れられてきた。

 皇后陛下としての初の地方公務では、2019年6月に愛知県を訪問された。初日に雅子さまは淡いグレーにホワイトの縁取りが施されたパンツスーツをお召しになり、スーツと同系色でシャープなデザインのパンプスを選ばれていた。

「赤い砂漠」を歩かれる雅子さま

 雅子さまのパンツスタイルといって最初に思い浮かべるのは1994年11月の中東ご訪問。サウジアラビア・リヤド郊外の「赤い砂漠」を悠然と歩かれた際のグリーンのロングジャケットとパンツ姿だ。

 オマーンの古都・ニズワでは珍しくイエローのパンタロンスーツをお召しになっていて、おしゃれな装いだった。どちらも、すっきりとしたIラインのシルエットを演出されている。

 

雅子さまはアニマル柄スカーフを…

 2003年11月に撮影された雅子さま40歳のお誕生日を前にしたご近影では、ご一家で東宮御所のお庭を散策され、光沢感のあるベージュのパンツスーツをお召しになっている。

 三つボタンでロング丈のジャケットの縁取りはレザー風。アクセントにレオパード風の大胆なアニマル柄がデザインされたスカーフを合わせ、全体が優しい色使いでもフェミニンな印象になりすぎないのは、やはり縦長のシルエットを意識されているからではないだろうか。

全身ロイヤルブルーのスーツ姿

 近年の雅子さまのワントーンコーディネートといえば、2018年10月、大分県ご訪問での全身ロイヤルブルーのスーツ姿や、2023年1月、皇居で3年ぶりに行われた皇宮警察の年頭視閲式での装いも印象に残っている。

2023.06.20(火)
文=佐藤 あさ子