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“交差塗り”がキーワード

1. 一番カバーしたい部分(目の下等)からスタートする

 私の場合、目の下カバーがマストなので、目の下からスタートします。

2. 長いストロークで外側へ伸ばす

 力加減など気にせずに、遠くまでさっと伸ばします。

3. つけ足さず全体に伸ばしていく

 頬や額などまずは顔半分に、すくったファンデーションを伸ばします。

 ファンデーションはつけ足さずに、全体に伸ばしていき、もう片方の頬や塗り足りないところがあったら、もう一度ファンデーションを取り、再度全体に伸ばします。

「ポイントは、一度取ったファンデーションをしっかりと全体に“伸ばしきる”ことです。そうすることで薄く広がってナチュラルな仕上がりになります」

4. 曲線部分はブラシの“背”のカーブを使う

 小鼻などの細かい部分は、カーブの背を合わせて塗ります。

5. 目周りや眉周りも、ブラシの背のカーブで

 目周りや眉周りも同様に。

 今回は伸ばし方の参考にするために、「矢印」で方向を書いてもらいましたが、最終的には矢印方向だけでなく、四方八方に伸ばす“交差塗り”をしたほうが、よりむらなく肌につくのだそう。

「“交差塗り”をする事で、シワや凹凸・毛穴にファンデーションが入り、キメの細かい仕上がりになります」

 私も工藤さんに教わりながら一緒に試したのですが、それほど丁寧につけたわけでもないのに、キレイにむらなくついていたので本当に驚きました。ブラシって、いいものを使うととても簡単なのですね!また、つき方も、「薄づきなのに、カバーはしっかり」という印象に仕上がりました。

スポンジのメリットは?

 ついでにスポンジを使うときの技についても教わりました。

「スポンジはピンポイントのカバーや細かい箇所を塗る場合に、特にオススメです。たとえば、角度をつけて口角をアップさせるなどもスポンジだとやりやすいですし、お直しにも最適です」

 ファンデーションを塗るときに、スポンジ越しに指の形が肌についてしまう場合には、下写真のようにスポンジを折って持ち、ヘリ部分を使って塗ると、力が抜けてよい感じに塗れるそう。

 最後に、今回のファンデーションの使用感も書いておきましょう。

 私は乾燥肌なので、パウダーファンデには、密かに怖れを抱いています。

 つけた後すぐはキレイでも、しばらくするとカピカピになったり、ひび割れたりしがちだから。

 でも、このファンデーションに関しては、このあと一日中つけていましたが、「すべすべとした」ツヤ肌のまま過ごすことができました。ミネラルの効果と、塗り方が良かったせいかもしれません。

「今回使ったファンデーションはクリーミーなパウダーなので、とにかく“伸ばす”のがポイントです。ブラシに取ったパウダーを一度全体に伸ばして、足りない部分があった場合は、ポンポンとスタンプをするようにつけると、気になる部分が上手にカバーできますよ」

 ブラシでファンデーションを塗る方法は今まであまり行っていませんでしたが、不器用な私でも割と上手にできたので、皆さまもブラシ使いにぜひ挑戦してみてくださいね。

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

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Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2023.02.26(日)
文・写真=にらさわあきこ