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マンガ雑誌の付録は家宝レベル!?

粟生 私は『キャンディ♡キャンディ』(水木杏子 原作/いがらしゆみこ 作画)全盛時の「なかよし」から入りました。父が不意に買ってきたんですよね。姉には「りぼん」を。で、付録を交換したりして。紙製だけど丈夫なトランクやマガジンラックは嬉しかった。

島影 私、小学生の時に「りぼん」の付録のレターセットを使ってラブレターを書いたんですよ。もらった方は大困惑だったろうなぁ。穴があったら入りたい思い出(笑)。

小沢 好きだからこそ、あの貴重なレターセットを使ったわけですよね。付録といえば年1回の「りぼん」のトランプが大好きでした。

粟生 カレンダーも。あれ、とっておけばイラスト集として楽しめたのに……。

小沢 「なかよし」ではあさぎり夕先生が大好きで。お小遣いで買ったイラスト集は今も宝物ですよ。

前のめりに読みまくり「好き」を見つけた日々

島影 子どものころって貪欲でしたよね。当時、母が美容院に行くのについていって、待っている間に『悪女伝説』(池田悦子 原作/牧 美也子 作画)を読むのが楽しみで(笑)。

粟生 私も「週刊マーガレット」を読むためにピアノに通っていたようなところはあります。

小沢 住んでいた社宅に図書室のような場所があって。なぜか『花ぶらんこゆれて…』(太刀掛秀子)の途中の巻だけを読んだ記憶があります。

島影 小学6年のとき学校で「マンガ禁止令」が出たんです。でも担任の先生は「素晴らしい作品がたくさんあるのに!」と猛反発。禁止令に従うどころか蔵書を学級文庫に持ってきて貸してくれました。私が『風と木の詩』(竹宮惠子)や『トーマの心臓』(萩尾望都)、『日出処の天子』(山岸凉子)といった作品に出合ったのもこの時期です。

粟生 『風と木の詩』も!?

島影 先生は「小学生にこれを読ませていいのか迷うけれど、名作なのよ」って言ってましたっけ(笑)。あの先生のおかげで少女マンガの古典的名作に出合えて本当に感謝しています。

2022.11.19(土)
Text=Kozue Aou
Photographs=Atsushi Hashimoto,Wataru Sato,Ichisei Hiramatsu

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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