「今までみんなと一緒にたくさん歌が歌えて本当に楽しかったよ!」
4月2日放送の『おかあさんといっしょ』(NHK Eテレ)で、21代目の“うたのおねえさん”小野あつこ(30)が卒業した。
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うたのおねえさん卒業後の“進路”
ソプラノボイスが印象的な小野は6年間、うたのおねえさんを務めた。
「東京音大声楽科の大学院修了間際に、オーディションで選ばれました。学生時代は児童館でバイトをしていた子供好き。おっとりとした喋り方と、ギャップのあるキレのあるダンスで人気でした」(スポーツ紙記者)
小野は『WEBげんき』のインタビューで、最終審査の後にスタッフから、
「歌のお姉さんになるということは、死ぬまで一生、『歌のお姉さん』でいるということです。あなたにその覚悟はありますか?」
と問われ、責任の重さに涙したと明かしている。
うたのおねえさん卒業後の“進路”はさまざまだ。
10代目の小鳩くるみはイギリスの童謡のマザーグース研究者となり、目白大学の教授となった。13代目の奈々瀬ひとみは、子供好きを活かして幼稚園の教諭になり、園長まで務めた。19代目・はいだしょうこは、女優活動のほか、『笑っていいとも!』などバラエティ番組にも進出した。
自ら卒業を申し出たおねえさんも…
1983年から87年まで15代目を務めた森みゆき(60)は、自ら卒業を申し出たという。森本人が語る。
「子供の頃から歌手が夢だったので、もっと幅広く音楽の仕事をやりたい気持ちがあった。長くやるとどうしても“うたのおねえさん”の看板が付いてくる。卒業後はコーラスグループ・ボニージャックスさんの事務所に所属し、歌手活動を始めました。惜しまれつつの卒業というのが良かったのでしょうか、すぐに森永さんや花王さんからCMのお仕事を頂き、コンサート活動も広げられました」
結婚を機に36歳でアメリカに移住。その後も音楽活動を続けている。
「辞めて10年くらい経った時に気づいたんです。私は子供と音楽に携わることができれば満足なんだと。そこで現地で子供たちのグループを結成して歌を教え、イベントに出演しています。昨年から“みゆきママ”として童謡を歌うユーチューブチャンネルも始めました。改めて歌うと発見があってすごく楽しいです」(同前)
2022.05.02(月)
文=「週刊文春」編集部