●念願の餅つきを開始です!

 それではさっそくはじめていこうと思います。

 まず、下準備としてもち米3合(450g)を通常であれば6~12時間、冬場なら10時間以上水に浸します。

 だいぶ寒くなってきたし、寝る前に浸せばちょうど10時間くらいでブランチタイムに合わせられると思い、夜から仕込んでおきました。そのもち米をザルに移し、10分ほど水切りをしておきます。

 その間に水150mlを本体中心にある窪みに注ぎます。このとき本体に水をかけないように注意しましょう。その後ホッパーを右に回してセットし、餅をつぶしてくれるモチハネを中心の軸に奥まではめ込みます。もち米の水が切れたらホッパーに入れ、蓋をしてから“むす”ボタンを押せば調理スタート。

 ボタンを押してから数分、もち米が蒸されたほのかに甘い香りが漂ってきました。

 昔もこの香りを嗅ぎながら、こうやって機械の前で出来上がりを心待ちにしてたっけ。なんてちょっとセンチメンタルになっていると15分でビーッビーッと音が鳴って蒸し上がったことを教えてくれます。

 “むす”ボタンをもう一回押して止め、蓋を開けて今度は“つく”ボタンをポチッ。すると、むくむくともち米が持ち上がり、丸くまとまっていきます。つぶつぶ感が徐々になくなり、つやつやになっていくのはなんだか面白くてずっと見ていられますね。

 わずか1mmと小さい突起のモチハネが毎分1,500回の高速回転でもち米をつくことにより、空気が混ざりにくく、なめらかな舌触りかつコシの強い仕上がりにできるのだとか。

 10分が経ちまた音がなれば出来上がりです。

 機械は止めず、「もちあげくん」という付属品に軽く水をつけ、お餅を上から押し込むと中にお餅が入り、簡単に、熱い思いもせず機械から取り出すことができます。

2021.12.26(日)
文・撮影=伊藤綾乃(Five Star Corporation)