ご利益がありそう! 航海の女神である媽祖のカレンダー

◆朱朱藝術創作工作室「2022 臺灣媽祖月曆」 480元

 「媽祖」という名前を聞いてもピンと来ない方が多いかと思います。しかし、台湾ではとてもポピュラーな神様で、航海の女神として慕われています。

 かつて、台湾の人々が中国大陸の福建から台湾海峡を渡ってきた際、航海の安全を願って媽祖像を船に乗せ、手を合わせたと言います。

 その後、無事に台湾へ上陸した際、そのご加護に感謝し、各地に媽祖を祀る寺廟が建立されました。現在、台湾全土には2000カ所以上の媽祖廟があると言われ、街を歩いていると、そこかしこで見かけます。

 「朱朱藝術創作工作室」のイラストレーター・朱朱さんは、この媽祖をテーマにしたカレンダーを2020年から毎年製作しています。

 今年は「隣りで祀られている媽祖様」というテーマで、1つの都市に祀られている2カ所の媽祖を描いています。

 朱朱さんが媽祖を描こうと思ったのは、2010年に徒歩で台湾を一周したのがきっかけだったそうです。旅の途中、各地で媽祖に出会い、それぞれに姿形や背景が異なることに興味を抱き、媽祖の物語を記録していこうと決めたのだ、と言います。

 「媽祖を描くことで心が鎮められ、自分と向き合うことができます」と語る朱朱さん。

 現代社会は何かと慌ただしく、神様の存在を忘れてしまいがちですが、先人が残してくれた「媽祖」という宝物を大切にしてほしいと、日々願っているそうです。

 カレンダーではペンで媽祖を描いており、デザイナーのWinさんがピンクや青、黄色、オレンジなどの蛍光色で色付けをしています。これは従来の媽祖のイメージを一新させ、新しい媽祖像を伝えていきたい、という思いからとのことです。

 また、シルクスクリーンや版画のように、一色一色印刷しているので、色ムラがあったり、色が混じったりもしていますが、これがかえって独特な風情を生み出し、唯一無二の世界観を作り出しています。

 不思議なことに、このカレンダーを眺めていると、心がホッと落ち着きます。台湾の人々にとって、媽祖は「母親のような存在」とよく言われます。悩みや困ったことがあったら、そっと手を合わせて、心の中で媽祖様に話しかけてみるのも良いかもしれません。

 なお、カレンダーは日本からも購入可能です。

朱朱藝術創作工作室(ツーツーイーシューツワンツオコンツオスー)

Facebook @ChusStudio


●カレンダー予約販売サイト(中国語のみ)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScXH1tLF5vNbLXCtid35W0BuP9xvHDFmWx9uyaSoe-nzA7LcA/viewform
公式FB内には台湾全土での販売委託先(全臺寄售點)も記載されていますので、台湾で購入される方はチェックしてみてください。

<日本から注文する場合>
1. 海外通販サイト「Pinkoi(ピンコイ)」の「2022年台湾マズカレンダー」のページへ。
2. メールアドレスやSNSでログインや会員登録をし、購入時のガイダンスに従って購入を。
3. 購入手続き完了後、店舗より直接郵送。送料や送付方法、発送後の配送状況などはPinkoi画面で確認できます。送料は150元

※価格は、為替レートにより変動する場合あり。
※販売数には限りがあり、売り切れの場合もあるのでご注意を。
※海外から発送の商品については、別途、輸入関税および諸税、立替手数料などが発生する場合あり。
※新型コロナウイルス感染症の影響により、国際郵便物の配達に遅れが生じる可能性あり。

2021.12.11(土)
文=片倉真理