Snow Peakが手掛ける洗練された空間

 グランピングとは、「グラマラス(glamorous)」と「キャンピング(camping)」を掛け合わせた造語。魅力的で華やかなキャンプを、特別なグッズを用意することなく手軽に楽しめます。

 なかでもこの「FIELD SUITE」は、日本発のアウトドア総合メーカー「スノーピーク」がプロデュースを手掛ける洗練された空間で、1日の宿泊は8組限定。北アルプスの雄大な景色を眺めながら贅沢な大人のひとときを過ごすことができます。

 スノーピークが「FIELD SUITE」のために開発した非売品の客室用テントは、50平米と高級ホテルのスイートルームのように広々とした空間。

 ダブルサイズの2台のベッドのほかには、テーブル&チェア、シンク、ストーブ、ポケットWi-Fi、ナイトウェアや歯ブラシまで宿泊に必要な全てのグッズが揃っています。

 客室で挽きたてコーヒーをいただきながら長旅の疲れを癒やしたあとは、お待ちかねのディナータイム。

 イタリアで6年修業し、ミシュランの星付きレストランでも働いていたシェフが腕をふるいます。

 白馬村産とうもろこしの旨みをぎゅっと濃縮した冷製スープ、食用の信州産蚕を食べて育った岡谷市のシルクうなぎ、天竜川上流でとれた鮎の炭火焼き。

 みずみずしい新鮮な料理に、東御市「496ワイナリー」のパシュートソーヴィニヨンブラン、塩尻市「サンサンワイナリー」の柿沢シャルドネリミテッド、「美寿々酒造」の美寿々大吟醸など、長野県の小規模ワイナリーや酒造でつくられた1杯をペアリングしていきます。

 デザートのパフェとフィナンシェを食べ終わり、気づけばもう夜も更けて辺りは真っ暗。

 足元をライトで照らしながらダイニングテントからゆっくり出ると、自分たちが都会のレストランではなく大自然の中にいたことを思い出します。

 高原に特設された温泉で温まったら、ピアノ生演奏付きの焚き火バーへ。ゆらゆらと不規則に揺れる焚き火の炎をぼんやり眺めながら、ビールやワイン、コーヒーやハーブティーなど好きなドリンクを片手にリラックス。

 ゆったりとしたピアノのメロディーと静かな炎を五感で感じれば、目まぐるしい日常から解放されること間違いなしです。

文=CREA編集部
撮影=鈴木七絵