長い伝統に培われた技術で、新しい発想をカタチに
銅器着色のモメンタムファクトリー・Oriiさんも意欲的。銅像や美術工芸品に様々な手法で色をつける技術なのだが、独自に1ミリ以下の薄い銅板・真鍮板に着色する技法を開発、インテリア、エクステリアの素材として売り出している。「3度目の出展となるニューヨークの家具見本市で実績をつくりたい」と社長の折井宏司さん。意気軒高だ。高岡市の伝統工芸は金属だけではない。漆地に薄くそいだ貝で加飾を施す「螺鈿細工」も有名だ。武蔵川工房4代目剛嗣さんは「螺鈿をもっと身近なものとして楽しんでもらいたい」と語る。伝統の青貝螺鈿を施したiPhoneカバーは、漆器くにもとさんのヒット商品だ。
新しい発想をカタチにできるのは、長い伝統に培われた技術があるからこそ。「今日まわったところはほんの一部。まだまだ意欲的な作り手が大勢いるわよ」。パワフルな助っ人女子を見送りながら、私たちはこの高岡の地で、「匠の技」が日々進化し続けていることを実感した。
» 世界遺産、五箇山合掌造り集落がある南砺市の「匠」に出会う
富山ガラス工房
電話番号 076-436-2600
瑞龍寺
電話番号 0766-22-0179
大野屋本店
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万葉線株式会社
電話番号 0766-25-4139
大仏寺
電話番号 0766-23-9156
高岡市デザイン・工芸センター
電話番号 0766-62-0520
株式会社 能作
URL www.nousaku.co.jp
株式会社 高田製作所
URL www.imono.com
有限会社 シマタニ昇龍工房
URL www.syouryu.co.jp
有限会社 モメンタムファクトリー・Orii
URL www.mf-orii.co.jp
有限会社 武蔵川工房
URL www.raden-musasigawa.com
漆器くにもと
URL www.kunimoto-japan.com
photo:Atsushi Hashimoto / Mami Yamada
illustration:Megumi Asakura
text:CREA Traveller
produced:Sachiko Seki
cooperation:Toyama-ken / Toyama-shi / Takaoka-shi / Nanto-shi