そのためにも主権者である私たち国民が、日ごろから、内親王さまたちに寄り添い、彼女たちの本音を知る努力が大切になると思います。そのためにも皇室報道がより重要になってくると思います。国民の間で議論を深め、まず、眞子さまたちが暮らしやすい、伸び伸びと恋愛が楽しめるような環境を作って差し上げることが必要なのではないでしょうか。まず、中身ファーストで議論を深めてほしいと思います。

悠仁さまが結婚する前には認めるべき

 眞子さまたち当事者の声を聴くことの大切さ。ジェンダー平等の実現といった時代の趨勢。それに、男性皇族が少ないという現状を考えると、将来的には、否応なしに女系・女性天皇を認めることになろうかと思います。「将来的には」と、述べたのは、今、ただちに女系・女性天皇を認めるとなると、愛子さまがいいのか秋篠宮家の長男である悠仁さまなのかという、国民を分断する議論になりかねないと恐れているからです。そこを、私は、大変、危惧しています。

 しかし、遅くとも、悠仁さまが結婚する前には、女系・女性天皇を認めることが大切だと思います。そうでないと、悠仁さまが結婚で、大変、苦労するのではなかろうかと思います。女系・女性天皇が認められていれば、結婚相手の女性もどれほど救われるか分かりません。現実に即しながら、目先のことにとらわれずに、100年、200年という単位で皇室を見据えて考えていきたいと思います。

2021.08.01(日)
文=江森敬治