農園カフェと自家焙煎コーヒー
佐渡の魅力が詰まったカフェ2選

山の水で淹れた、まろやかな自家焙煎コーヒー

◆オケサドコーヒー＆里山カフェ山里

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　島内でも古い文化や暮らし方が残る羽茂大崎地区。山奥にある小さな集落ながら、風流人の多い地域として知られる秘境だ。

　その高台にある、かつて子どもたちが通った学校は今、「大滝楽舎」と名前を変え、100年前の貴重な島の風景写真や民芸品の展示などを行う地域のコミュニティの場に生まれ変わった。

　オケサドコーヒーは、大滝楽舎の一室で生まれた佐渡初の焙煎所。今までは卸売りが中心だったが、焙煎室のお向かいにオープンした里山カフェ山里で豆の販売をし、1杯から味わえるようになった。

　ミャンマーの少数民族が作るハニープロセスの豆など、トップクラスの良質な豆を仕入れ、少量ずつ丁寧に焙煎。

　カフェでは浄水場を通さない山の水でネルドリップしたり、水出しにしたり。

　舌触りは甘くまろやか、雑味のないコーヒーを、草花や木々が緑陰を作る庭を眺めながら、山の空気と一緒に味わいたい。

Text＝Kaori Minetsuki
Photographs＝Jun Hasegawa