訪れた人にとって居心地のいい場所であること
庭園・建築の設計段階からヴァンジ本人と綿密な話し合いを重ねてきた故、空間と作品がしっくりと調和している。
実際には2002年の開館だが、遥か昔から庭と彫刻がここに存在していたのではないかと思わせるほどの馴染み具合だ。
「訪れた人にとって、居心地のいい場所であること。ここではそれが何より優先されます。自然の草木も、人為の作品も、すべてがそのために奉仕しているのです」
と、岡野晃子副館長が教えてくれた。
同館には企画展示スペースもある。この春から秋にかけては「センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ」と題したグループ展を開催した。
自然をより深く考えるきっかけをもたらしてくれる好展示だった。
ヴァンジ彫刻庭園美術館
所在地 静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
電話番号 055-989-8787
開館時間 10:00~18:00(2・3月、9・10月 10:00~17:00、11~1月 10:00~16:30、最終入館は閉館30分前)
休館日 水曜、年末年始
料金 1,200円(11~3月 1,000円)
http://www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/
Text=Hiroyasu Yamauchi
Photographs=Takashi Shimizu