丘の中腹に上段下段それぞれの庭があり、間に展示棟が挟まる構造をとる。こちらは上段側の庭から見た展示棟。 睡蓮が浮かぶ丸池が庭園の中のアイキャッチになっている。 館内では《紫の服の男》などを展示。 人間味溢れるヴァンジ彫刻が緑に映える。 アート空間が広がる心地よい空間はまるでくつろげる庭のようだ。 川内倫子《Untitled》2020年/光を追いかけ戯れる子どもの姿から、その場の清澄な空気を感じさせる。 クリスティアーネ・レーア《小さな塊》2015年/自然の中で育ち暮らしてきたアーティストはいつも、事物の背後に潜む大いなる秩序を感じ取りながら造形をする。綿毛でできたこのオブジェ作品も、自然が生み出す完璧なる造形美がもとになっている。©Christiane Löhr テリ・ワイフェンバック《Centers of Gravity》より 2017年/自然がつくり出す驚異の瞬間を、クローズアップで写真に留める作品の数々。昆虫や鳥の羽ばたき、露を弾く草花のa揺れなどを、逃さず掬い取るアーティストの眼差しもまた、驚異的のひと言だ。©Terri Weifenbach ロゼリネ・ルドヴィコ《Jewely Rose》2017年/ブラジルの山深い地の出身で、生まれ育った自然豊かな光景を原風景に持つアーティストは、2017年の春にこちらの美術館で滞在制作をした。庭先で汲み取った生きものの息吹をキャンバス上に表現している。©Rosilene Luduvico 杉戸洋《untitled-21》2006年/伸びやかで、かつ繊細な線や色彩で独自の絵画空間を生み出す杉戸は、展示される場所と作品の関係性も重視する。今展でも庭と繫がった室内に展示されており、自然と呼応しているかのよう。©Hiroshi Sugito 記事を読む