シャーロック・ホームズをテーマとしたカクテル・メニュー

 イタリア人ヘッド・シェフのステファノ・モッタさんは、イタリア、NY、ロンドンのトップレストランで働いたキャリアと世界を旅した経験から、イタリア料理をベースに置きつつ、アジアやアフリカなど世界の食材や調味料を組み合わせ、絶妙かつユニークなテイストを提供しています。

 たとえば、フレッシュなスコットランド産の生のホタテに柚子をあわせたり、ナスの天ぷらにデュカ(エジプトのハーブミックス)をまぶしたり、ひとひねりのあるメニューが特徴。

 独創性はあるけれど、奇をてらった違和感のある組み合わせではなく、「なるほど、それならおいしそう」とテーブルに届く前に味が想像できる安心感があります。

 カクテル・メニューのなかには、シャーロック・ホームズをテーマとしたものも。

 シャーロックズ・パイプは、文字どおりパイプ型のグラスに入った、カンパリをベースとした赤いカクテル。それがまたアップルウッドの香りのする煙と一緒に、ガラスカバーに閉じ込められてテーブルに届くという懲りよう。

 また、K  T タイムは、シャーロック・ホームズの家主であるハドスン夫人にちなんだティーポット入りのカクテルで、ジンにハイビスカスとエルダーフラワーの香りがさわやかです。

文・撮影=安田和代(KRess Europe)