2019年12月13日(金)に公開された映画『屍人荘の殺人』で、二度目の共演を果たした、神木隆之介さんと中村倫也さん。

 CREA2020年1月号掲載中のインタビューでは、ふたりの仲の良さを物語る軽やかなトークが繰り広げられ、息も馬もピッタリな“絶妙コンビ”っぷりを見せてくれました。

 CREA WEBでは、そのインタビューの一部を大公開します!


 いろんな意味で、映画『屍人荘の殺人』は驚きに満ちた作品。いくつものミステリー賞に輝いた話題作に、木村ひさし監督はコメディ要素を加えていった。

 なかでも楽しいのが、神木隆之介さんと中村倫也さんの丁々発止の掛け合いだ。大学のミステリー愛好会に所属する年齢不詳の自称ホームズ・明智(中村)とお人好しで推理下手の助手・葉村(神木)という役どころだった。

──おふたりは、『3月のライオン』以来の共演ですね。

神木 『3月のライオン』ではそれほど共演シーンは多くなかったのですが、公開時のLINEライブなどで一緒になって、ものすごく助けてもらいました。

中村 そこでリュウのパーソナルな面もなんとなくつかめていたので、『屍人荘~』でオファーをいただいたときも、どうにでも転がせるなと思った記憶があります。

神木 本当ですか?

中村 ホントホント。そうでなければ、もっと遠慮していたと思う。空回りしそうなときは加減するけど、リュウは何をやっても拾ってくれるという安心感があるから。

神木 僕の演じた葉村は、あまり癖のない普通の大学生なので、個性的な方々のボケを受けてのリアクションを大事にしました。

 噓っぽくならないように、シリアスと軽やかさのレベルを考えながら。でも、明智があそこまで変わった人になるとは思っていなかった。

中村 そう? 明智がマイペースに際立った行動をすればするほど、それに対して葉村はいろんなリアクションができて、キャラが立つ。そういうコンビネーションは念頭におきながら演じていましたね。

2019.12.27(金)
文=黒瀬朋子
撮影=馬込将充
ヘアメイク=MIZUHO(vitamins/神木)、Emiy(中村)
スタイリスト=百瀬 豪(神木)、小林 新(UM/中村)

CREA 2020年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

秘密の東京。

CREA 2020年1月号

知っているようでまだ知らない
秘密の東京。

特別定価840円

東京は、世界でも有数の、秘密に溢れた街だと思います。見慣れた場所でも、ちょっと視点を変えれば新しい発見がある。通り過ぎてしまっているものに目を向ければ、そこにはストーリーがあります。食、建築、カルチャーなど、今回は、そんな東京の魅力を掘り下げて取材。知っているようで知らない東京に出会えます。