新時代の和菓子ブランドがスタート
江戸時代、日本橋にはじまる和菓子ブランド「榮太樓」から、新シリーズ「からだにえいたろう」が誕生した。
2018年に創業から200年を数える老舗和菓子屋が注目したのは「糖質」。糖質量をおさえた羊羹と食後の血糖値の上昇スピードに着目して開発した豆大福、そしてどら焼きの3種類を、新ブランドとして発売した。
和菓子の原料である小豆は、ポリフェノールやミネラル、ビタミンといった体にいい栄養成分を豊富に含む。一方で和菓子は、糖質も多い。体のエネルギーの素となる糖質ではあるが、たくさん摂りすぎると体に負担をかけることにもなる。この糖質をコントロールした和菓子が「からだにえいたろう」の3商品だ。
「お菓子は、し好品。毎日の生活を楽しむためにあるものだから、体にもやさしく、おいしい和菓子をつくりたかったんです」と、開発リーダーの榮太樓商事(株)の林大樹さんは言う。開発に要した時間は約2年半。“榮太樓クオリティ”の味を出すために、多くの工夫を重ねた。
「糖質をおさえたようかん こし餡」は従来の羊羹に比べて、糖質を49%カット。小豆の風味をしっかり残し、榮太樓の羊羹ならではの味わいに仕上がっている。さらに食べ切りサイズのパッケージもうれしい。「いま、ちょっとだけ甘いモノを食べたい」という乙女心は、この1本で満たされるに違いない。
どら焼きと豆大福には「スローカロリー」の名を冠する。こちらは糖質の量ではなく、質に着目した商品だ。蜂蜜にも含まれる糖質「パラチノース(R)」は、食後の血糖値上昇を緩やかにする性質をもつため、体への負担を考えた和菓子に仕上げられた。
しっとりした皮と小豆の甘みが効いた餡がベストマッチのどら焼き、よもぎの風味が口いっぱいに広がるよもぎ豆大福は、和菓子好きならぜひ試してみたい。
今後は糖質をコントロールした和菓子だけでなく、小豆に含まれるポリフェノールに着目した「ポリフェノール あずき茶」も発売予定だという。
日ごろからお世話になっている方への手みやげは、老舗ブランドの逸品を選びたいもの。今年は、昔から愛されている伝統の味と一緒に、「からだにえいたろう」シリーズを加えてみてはいかがだろう。「最近、健康に気づかわれていると聞いて」のひと言を添えれば、訪問先での会話もきっと盛り上がるはず。
からだにえいたろう
http://www.karadanieitaro.jp/
榮太樓總本鋪
所在地 東京都中央区日本橋1-2-5
http://www.eitaro.com/
2017.06.25(日)
文=CREA WEB編集室