英国人作家の文学作品もモチーフに

 『ハリー・ポッター』や『指輪物語』、ジェイムズ・ボンドなど、英国人作家が描いた文学作品をモチーフにしたものも多数。紫外線や熱をあてると、ミステリーのヒントが現れるといった凝ったものもあります。

2007年、『ハリー・ポッター』シリーズの最終巻の出版記念で発行されたスペシャルスタンプの1枚。ハリーの属するグリフィンドールの紋章が描かれた切手。
2004年発行の『指輪物語』出版50周年を記念したスペシャルスタンプから。このスケッチは作者のトールキン本人が描いたもの。
イアン・フレミングの生誕100周年を記念して発売されたジェイムズ・ボンドのスペシャルスタンプから。「ロシアより愛をこめて」の異なる版のカバーが4点並んでいる(2008年発行)。
ビッグベンを背景にウェンディとジョンとマイケル・ダーリングが空を飛ぶ。ピーターパンのワンシーン(2002年発行)。
アガサ・クリスティが最初のミステリー作品を執筆してから100年を記念して、2016年に発行されたスペシャルスタンプから。紫外線や熱によって、ミステリーを解く隠されたヒントが浮かび上がる凝った切手。この切手は、クリスティの初ミステリー作品『スタイルズ荘の怪事件』を描いたもの。よく見ると、頭蓋骨と毒薬のボトルが。

文・撮影=安田和代(KRess Europe)