切手を見れば文化と生活が見える
英国のスペシャルスタンプに注目

2017年3月14日に発売されるデヴィッド・ボウイの切手。スーパースターを代表する6つのアルバムジャケットが切手に。

 英国のみならず、世界中から惜しまれながら、2016年1月に亡くなった英国のロックスター、デヴィッド・ボウイ。先日、英国ロイヤル・メールは、2017年3月14日にデヴィッド・ボウイのスペシャルスタンプ(記念切手)を発売することを発表し、話題になりました。

 往年のアルバム「ハンキー・ドリー」や「アラジン・セイン」をはじめ、ラストアルバムとなった「★(ブラックスター)」など、彼の代表的なアルバム6枚のジャケットと、1973年から2004年までのライブシーンの写真による、計10枚の切手がシートや特別パックなどになって発売されます。

チャーチルが亡くなった1965年に発売された、王室関係以外をモチーフとした英国のスペシャルスタンプ第1号。
2010年5月に発売された、戦時中の英国人を描いたスペシャルスタンプから。最も偉大な英国人ランキングに必ず登場するチャーチルは、たびたび切手の顔になっています。
2007年に発売されたビートルズのスペシャルスタンプは、大きな人気を博しました。
1972年に発行されたエリザベス女王とエディンバラ卿のご成婚25周年のスペシャルスタンプから。

 このデヴィッド・ボウイの切手をはじめ、英国のスペシャルスタンプはこれまでも記念行事を祝うものや絵柄の美しいものなどさまざまなものがあり、英国の文化や生活がうかがい知れるラインナップです。

 今回は、そんなスペシャルスタンプのなかから、代表的なものや興味深いものをご紹介しましょう。

 王室関係以外を扱った英国のスペシャルスタンプ第1号は、1965年7月に発行された、同年1月に亡くなったウィンストン・チャーチルを称えたもの。チャーチルは、英国のスペシャルスタンプへの登場回数順位を見ると10位以内にランクインしています。

文・撮影=安田和代(KRess Europe)