オープニング・パーティーには
今後を予想させるプチ・ワークショップの数々が

 オープン2日前に開催されたプレス向けのオープニング・パーティーは、フード&ドリンクはもちろん、音楽やワークショップから、パネル・ディスカッションまで、今後の多彩なイベントを感じさせる催し物がいっぱいの一夜。

オープニング・パーティーでは、DJブースの周りにも緑がいっぱいでした。

 小さなブーケを作ってくれるコーナーや、ハーブを調合して自分だけの薬草サシェや、生花で指輪を作るコーナーも。スカートのなかに風船をしのばせて踊る女性ダンサー・デュオのパフォーマンスに会場も盛り上がり、一緒に踊る観客の姿も見られました。

左:生花でリングを作ってくれるコーナー。小さなアレンジメントが指の上で咲いています。
右:ハーブを調合して、自分だけの薬草サシェを作るコーナー。
風船をたくさんスカートのなかにしのばせたダンサーに、観客は大喝采。
パネル・ディスカッションでは、植物とサステナビリティについて様々な意見が。Farmopolisのディレクターは、左端のジョー・ヴィドラーさんと右から2番目のヘザー・リングさん。

 パネル・ディスカッションでは、Farmopolisのふたりの女性ディレクター、ヘザー・リングさんとジョー・ヴィドラーさんをはじめ、4人のパネリストが、植物とサステナビリティについて熱い意見を交わしていました。Farmopolisでは、「ホームレス」になった植物の里親探しも行っていく、という話も。この日も、行き場のないたくさんの鉢植えが会場前に置かれ、これらは希望者によって次々と引き取られていきました。

左:「ホームレス」の植物を自由に引き取れるコーナーができていました。
右:木のタイルに植物モチーフをプリントするワークショップ。
ハーブをふんだんに使ったカクテルが参加者に振る舞われました。
フードもグリーンやエディブルフラワーをあしらわれた美しいものばかり。

 今後は、野菜やハーブの栽培も行い、「畑からテーブルへ」をコンセプトとしている併設のカフェで供されるとのこと。自給自足できない分に関しても、なるべく地元の畑から仕入れたものを使う、というポリシーだそうで、今後のメニューが期待されます。

 ただ見学するだけなら、無料(任意で3ポンド程度の寄付を推奨)なので、ケーブルカーに乗る前後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

Farmopolis(ファーモポリス)
所在地 The Jetty, Greenwich Peninsula, London SE10 0FL
営業時間 10:00~21:30
定休日 月曜日
URL http://www.farmopolis.com/

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com

Column

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世界の12都市から、何が旬で何が起きているかをリポートするこのコーナー。
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文・撮影=安田和代(KRess Europe)