フード、ファーミング、カルチャーが一緒になった
「植物」を愛護する新文化施設

 テムズ河の両岸をつなぐケーブルカーのたもと、ノース・グリニッジの新開発地域に、新しいフローティング・ガーデン「Farmopolis(ファーモポリス)」が2016年7月30日にオープンしました。

用意された見事な花冠を自由にかぶって写真撮影する女性たち。

 いくつものビニールハウスが連なったような形状のこのFarmopolisは、今年のチェルシー・フラワーショーで使われた、約1万5000もの植物を再利用した、緑溢れる新しいかたちの文化施設です。

英国伝統のチェルシー・フラワーショーから、約1万5000もの植物がこのFarmopolisに運ばれてきました。
テムズ河に浮かぶ、一風変わった新しいかたちの文化施設、Farmopolis。

 フード、ファーミング、カルチャーを融合させ、緑を楽しみながらカフェで供されるフードやドリンクを楽しむもよし、日替わりで開催されるワークショップやイベントに参加するもよし、ロンドンの楽しみ方をまたひとつ広げてくれそうなスポットです。

テーブルには作りたてのミニブーケ。

 ガーデン関係のデザインや建築を手掛けるWayward社と、イベント会社のSecret Productions社がタッグを組み、実現したものですが、両社とも代表が女性というのも興味深いところ。日替わりイベントのリストを見ても、フラワーデザインや、かぎ針編みなど、女性に好まれそうなワークショップが目白押しです。

左:緑溢れる会場では、多くの人が思い思いにドリンクやイベントを楽しんでいました。
右:ミニブーケや生花のリングなど、たくさんのお土産に女性たちは大満足でした。

文・撮影=安田和代(KRess Europe)