「だって、霊感あんだろ?」
「てか、マジで客の質が低すぎるのが全部の原因だろ……お、Hさんお疲れさまです。タバコなんか吸っちゃって、余裕ですねぇ~」
「あ、お疲れさまです」
「あーあ、俺も事務方に配属されればよかったなぁ。涼しい部屋でコーヒー飲みながら仕事したいっすよ。こっちなんか『ネットとかよくわかんねえから』って抜かす爺さんに、30分も説明してるんですから」
「もはやボランティアだよな」
「本当に社会貢献よ。徳積んじゃったわ、俺」
「ご苦労さまです」
Uさんが吸い込んだタバコの煙を吐きながら壁に寄りかかると、タバコ片手にスマホをいじっていたグループの1人であるTさんがこう切り出しました。
「てかさ、明日の飲みで先週の写真のこと話すつもりなん?」
「え、だって霊感あんだろ? 前回あんなの撮れたし、話すしかないっしょ。ねえ、Hさん?」
