一石二鳥ならぬ一石三鳥です

――「我慢」ではなく、楽しみながら節約されています。コツを教えてください。

 節約はダイエットと同じだと思っています。我慢はしていますが、全部を我慢しようとすると、絶対に続かないので、置き換えができそうなところを探しています。

 たとえば、私は朝から夕方まで外に出ていることが多く、一日に2回はコンビニに行っていたんです。コーヒーを買って、お昼ご飯やおやつを買って、お金を下ろすのもコンビニ。手数料もかかるし、お腹が空いていると余計なものも買ってしまう。だから、おにぎりや水筒を持ち歩くように、生活を変えました。

――おにぎりですか。

 はい。楽しんでいます。白米と玄米を混ぜたお米、食品メーカー「かどや」さんの「はみだしうめ(蜂蜜)」を入れるなど、自分が好きな厳選具材を入れた、こだわりの詰まったおにぎりを作るようにしました。

 水筒にも、自分が好きなこだわりのお茶を入れています。よく飲んでいるのは、炒り番茶。美味しくて健康にもよく、一石二鳥ならぬ一石三鳥です(笑)。

――洋服のサブスクも利用されているとご著書で紹介されていました。

 洋服のサブスクは、何が届くのかというワクワク感があり、自分では選ばない服も届くので、新鮮だな、と思いました。1カ月に3着が届けられ、いつもより「新しい服を買いたい」という気持ちを抑えられる気がします。

 古着屋にも行くようになりました。娘と一緒にセカンドストリートなどに行って、それぞれがお気に入りの1着を探したりもして、楽しいです。

――どうしても買い物がしたくなるときはどうされているのですか?

 衝動買いが好きなので、買い物がしたくなったらJA(農協)で「JAだったら、いくら使ってもいい」という自分ルールを設けているので、値段を見ずに、ほしいものをカゴに入れていきます。「買いすぎたかな」と思っても1万円を超えることは滅多にないので、「買い物欲」が満たされます。

 地方に仕事で行くときは、古着屋を巡ることもあります。高いものを買うわけではありませんが、その土地ならではの出会いがあって、無駄遣いとは違う満足感があります。

――ほかに意識されていることはありますか?

 娘の教育費用は削らないようにしています。ただ、娘との外食回数は減らしました。娘とは、お金の話も普通にします。外食のときに「今日はおごるね」なんて冗談を言うこともありますし、特別な話としてではなく、生活の中の会話として共有しています。

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