ゴーギャンらの豊潤な色彩にあふれた人物表現

ポール・ゴーギャン「2人の子供」1889(?)年 ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館、コペンハーゲン Ny Carlsberg Glyptotek, Copenhagen

 堂々たる作風と親分肌の気質からか、ポール・ゴーギャンを慕う画家たちは後を絶たなかった。フランス・ブルターニュ地方の小村ポン=タヴァンにゴーギャンが滞在すると、エミール・ベルナールやポール・セリュジエらが同地で教えを請い、「総合主義」を見出し、「ナビ派」の誕生へとつながる。

 ポン=タヴァンに集った画家たちの作品73点を観られるのが同展。ゴーギャンらの豊潤な色彩にあふれた人物表現に注目。

『ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち展』
会場 パナソニック 汐留ミュージアム(東京・汐留)
会期 開催中~2015年12月20日(日)
料金 一般1,000円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL http://panasonic.co.jp/es/museum

山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)、『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)など。「写真を読む夜」「provoke project」など写真に関するイベントも定期的に開催。

Column

山内宏泰のこの1枚に会いたい!

美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。

 

2015.11.14(土)
文=山内宏泰

CREA 2015年12月号
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