ゴールデンウィーク、いよいよ東京公演が開催!

 東京で「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が開催されるのは、5月2日(土)~4日(月・祝)の3日間。丸の内の東京国際フォーラム内の大小ホールを中心に、地上広場と展示ホールの特設ステージ、周辺のエリア18カ所(予定)で同時に複数のコンサートが開かれ、大手町・丸の内・有楽町一帯は音楽で満たされる。

5008席の会場「ホールA〈デカルト〉」(左)から、153席の「G409〈キケロ〉」まで、大小さまざまなホールでコンサートが同時に開催される。(C)三浦興一

 先日発表されたプログラムを見てみると、著名なオーケストラのほか、能楽とクラシックのコラボレーションやバロック音楽の若手によるアンサンブル、ロシアの気鋭ピアニストなどなど、内容はバラエティー豊か。

左:ロシア出身の人気ピアニスト、ユリアンナ・アヴデーエワ。(C)Christine Schneider
右:ドイツのクラシカルバンド、Spark。(C)Remigius Konietzny
左:パリ在住のヴァイオリニスト、成田達輝。(C)Masashige_Ogata
右:注目の若きピアニスト、小林愛実。 (C)Warner_Music_Japan

 2014年は本公演前夜に、「前夜祭スペシャルイベント」と称して、一夜限りの参加型プログラムが開催された。東京国際フォーラムの地上広場には、インターネットによる呼びかけで約1300人が集結し、全員で「第九」を演奏。トランペットやピアニカなどを演奏する人、夜風に吹かれながらビール片手に歌う人々など、それぞれが思い思いに楽しみながら、春の都心に音楽を響き渡らせた。

昨年の前夜祭スペシャルイベントでは、約1300人の有志参加者が「第九」を演奏。(C)三浦興一

 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」を一言で言い表すのなら、「赤ちゃんも初心者も、クラシック通も誰もが楽しめる音楽のお祭り」。ホールでの有料コンサートのほかにも、屋外の無料コンサートや屋台村など企画が盛りだくさん。屋台村でビールを飲みながらアーティストの演奏を楽しむもよし、ショップで公式グッズやお目当てのアーティストのCDを買い込むもよし。子どもが楽しめるプログラム「こどもたちの音楽アトリエ」も用意されているので、ファミリーでも楽しめる。

屋外の無料コンサートや屋台村など、地上広場も大盛り上がり。(C)三浦興一

 「クラシックの知識はゼロ」という人でも存分に楽しめる、懐の深さが魅力の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」。でも、ちょっとだけでも予習しておくと、より広く深く楽しめるかもしれない。もちろん、服装は普段着でOK。ただし、つい楽しくなって会場内を歩き回りたくなってしまうこともあるから、疲れない靴でのお出かけを。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2015
会場 東京国際フォーラム
日時 2015年5月2日(土)、3日(日・祝)、4日(月・祝)
URL http://www.lfj.jp/

公式Facebookページ
URL https://www.facebook.com/lafollejourneeaujapon

芹澤和美 (せりざわ かずみ)
アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.serizawa.cn/

2015.04.08(水)
文・撮影=芹澤和美