仕事も、演じる役柄も“出会い”

――ちなみに、プライベートな時間には、どんなことをされているのでしょうか?

日本映画だけじゃなく、海外の映画、それからドキュメンタリーを見るのが好きです。それから、いろんなところに行ったりするのも好きです。『一命』は、京都での撮影だったので、余裕があるときには、足を延ばして、お寺を回ったりしました。

――最後に、今後このような俳優を目指したい、という夢がありましたら、教えて下さい。

 将来的に、僕は役者としてこうやっていきたい、という考えはありません。仕事も、演じる役柄も、出会いみたいなものだと思っているので、今のところはこの役を演じてみたいというのが、特にあるわけではありません。ただ、いただいた仕事や役に、一生懸命取り組むだけです。

青木崇高(あおき・むねたか)
1980年3月14日大阪府生まれ。2003年『バトル・ロワイアルII  鎮魂歌』で本格的映画デビュー。以降、『海猿』(04年)、『逆境ナイン』(05年)、『銀色のシーズン』(08年)、『おっぱいバレー』(09年)など、羽住英一郎監督作のほか、TVドラマでも活躍。12年公開予定の『るろうに剣心』では相楽左之助を演じる。

『一命』
江戸時代初頭。大名の御家取り潰しが相次ぎ、困窮した浪人の間では、裕福な大名屋敷に押しかけて切腹を申し出ると、面倒を避けたい屋敷側から金銭を与えられることを利用した「狂言切腹」が流行していた。そんなある日、名門・井伊家の門前に切腹を願い出る侍・津雲半四郎(市川海老蔵)が現れ、井伊家の家老・斎藤勘解由(役所広司)を前に驚くべき真実を語り始める。1962年「切腹」として映画化もされた、時代小説「異聞浪人記」を三池崇史監督が3Dで再映画化。
www.ichimei.jp/
10月15日より全国にて公開
(C)2011映画「一命」製作委員会

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2011.10.14(金)
text:Hibiki Kurei