人間ができる最大のクマ対策

 今や秋田に限らず、全国的にクマの出没件数は増加しており、人里付近での人身事故も増えている。そうした状況で人間ができる最大のクマ対策は「出会わないこと」に尽きる。

「例えば春に山菜を採りに山へ行くのは、クマのテリトリーに入ることに他なりません。極力控えるべきだと思います。やむをえず山に入る場合はクマ鈴はもちろん、ヘルメットやヘッドキャップ、耐切創性のあるケブラー軍手などを着用することを推奨しています。さらに都市部であっても、いつどこでクマが出てもおかしくないという意識で行動することが求められると思います」

 秋田県では2024年から「クマグダス」(ツキノワグマ等情報マップシステム)を運用し、県内におけるクマの出没情報をリアルタイムで表示している。例えば2025年7月25日~2025年8月8日までの2週間での出没情報は実に414件に達している。

 同じ個体に関する情報が複数寄せられているにしても、かなりの数である。

「今も毎日のように目撃情報が寄せられています。ただこのクマグダスの運用が始まってから、人身事故は減っているんです。2023年には年間70例だったクマ外傷の傷病者数は、24年は11例にまで減少しました。出没情報が出れば、警察のパトカーも巡回して注意喚起を促しますし、住民の方もより注意して生活するようになるので、こうした取り組みは効果があると思います」

 それでも不幸にして、クマと出会ってしまった場合、生死を分けるポイントはどこにあるのだろうか。

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