書籍化やドラマ化など、今や令和ホラーコンテンツの最前線としてその知名度を高めてきた、生配信サービス「TwitCasting」の怪談語りチャンネル「禍話(まがばなし)」。この夏、6日連続で公開した珠玉の実話怪談をダイジェスト記事でお届け。


 怪談語りチャンネル「禍話(まがばなし)」が伝える実話怪談の中に、“一枚の写真”から始まる不気味な連鎖の物語がある。北九州で書店員として働くかぁなっきさんが集めた怪談は今や3,000話を超えるが、その中でもこの話は、心霊写真を「見てしまった」だけで巻き込まれるという恐怖を鮮やかに描き出している。

「くだらない」と笑い飛ばせなかった理由

 舞台は2010年代前半の地方都市。通信インフラ販売の大手ベンチャーに就職したHさんは、ガッツ重視で採用された体育会系の同僚たちと距離を置きながら日々を過ごしていた。Uさん率いるその集団とは「出身校が同じ」という縁があり、喫煙所で鉢合わせることも少なくなかった。そんな偶然の積み重ねが、Hさんをある出来事へと引きずり込んでいく。

 Uさんたちが撮影した心霊写真を巡って、霊感持ちの男性がこう問いただしたという。

「他に見せた人はいないか?」

 Hさんに見せたことを話すと、男性は『すぐに連れてきて欲しい』と強く求めた。UさんはそのいきさつをHさんにまくし立てながら、こう続けた。

「まさかあの写真があんなことになるなんて思ってなかったんだよ。でも、さすがに放っておくのも良くねぇかな~ってさ」

 Hさんは「くだらない」と一笑に付して車を降りることも考えた。しかし、万が一その話が本当だったとすれば、すでに関わってしまった以上、何もしないのも心にしこりが残る。大きなため息とともに、Hさんはその場にとどまることを選んだ。

 居心地の悪い職場、苦手な同僚たち、そして気づけば手遅れになっていた“関わり”――禍話のこの怪談は、怪異そのものよりも、人間関係の綾が人を追い詰めていく構造が薄ら寒い。物語の続きは、禍話の本編で確かめてほしい。

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本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

» 前篇:廃校の窓辺に立つ“何かを抱えた人影”…体育会系の同僚たちが撮影した心霊写真が招いた不可解な出来事
» 後篇:「その絵を描いてください」。霊感持ちの男が命じた“写真の人物を描く”奇妙な確認……紙に現れたものが示す最悪の予兆