「箱根の山は天下の険」と歌われたのも今は昔。

 メルセデス・ベンツの最新のオープンカーは、快調に箱根の山を登っていく。それでも、湖の美しさに心を打たれ、温泉に癒やされるのは、今も昔も変わらない。

» 第2回 青く美しい芦ノ湖とパワースポット神社
» 第3回 新しい文化を発信するモダンなカフェ
» 第4回 隠れ家のごとき奥湯河原の大人の宿

オープンカーの屋根を開ければその瞬間に旅が始まる

早朝の西湘バイパスで一気にストレス解消。 メルセデス・ベンツSL 63 AMG 20,365,000円/メルセデスコール

 いつもと違う景色を眺め、食べたことのない味を楽しむ。旅の大きな魅力は、非日常を味わえることだ。

 自動車にも、非日常を濃密に体験できるタイプがある。オープンカーだ。オープンカーの屋根を開けると、太陽の光が降り注ぎ、風が肌を撫でる。それが海のそばであれば、潮の香りが鼻をくすぐる。

 たとえ自宅の近所であっても、屋根さえ開ければ、その瞬間に非日常への旅は始まるのだ。

 箱根や湯河原は、関東圏に住む人にはなじみ深いエリアだろう。都心から1時間ちょっとのドライブで海と山を満喫できる数少ない場所であり、新しいタイプのカフェや宿も増加中だ。そこにオープンカーでの爽快なドライブを組み合わせれば、仮に1泊2日の旅程であっても心身ともにリフレッシュできるはずだ。

 メルセデス・ベンツのSL 63 AMGは、最近の高性能車らしく“一粒で二度美味しい”スポーツカーだ。普段はベルベットの上を走っているかのように快適なのに、ひとたびアクセルを踏み込めばスーパーカーのパフォーマンスを披露してくれるからだ。小回りが利いて運転がしやすいというメルセデス・ベンツの伝統を継承しているから、カップルが交替でドライブを楽しむのにも格好の一台だ。

撮影=柏田芳敬
文=サトータケシ
地図=シーマップ