湯河原パークウェイを下って今夜の宿へ

 海沿いの西湘バイパスを走り、箱根ターンパイクを駆け上がればあっという間に箱根に到着する。このまま宿にチェックインしてもいいけれど、せっかく寄り道自由自在の自動車旅行なのだから、箱根周辺の気持ちのいい道と景色をもう少し楽しみたい。

 芦ノ湖の神秘的とも言える水の青さ、様々な場所から望む富士山の威容、噴き出る温泉と硫黄の匂い。あちこちで自然の力を目の当たりにすると、人間なんてちっぽけなものだという謙虚な気持ちになる。箱根山中に神社が点在するのも、こうした自然のパワーへの畏怖からかもしれない。ぜひ、箱根の神社にも立ち寄ってみたい。

 昭和の匂いが残るノスタルジックな宿とモダンなカフェが混在する温泉街を散策していると、いつの間にか日が傾き始めた。

 箱根に宿泊する選択肢もあるけれど、今回は静かな湯河原に宿を求めた。風光明媚な湯河原パークウェイを下ると、奥湯河原に至る。わずか20分程度の移動なのに、箱根に比べると別の国に来たかのように静かだ。宿の駐車場に車を停めてエンジンを切ると、静寂に包まれた。「非日常体験・夜の部」が始まる。

◆次回から、地図に掲載しているスポットを紹介していきます

撮影=柏田芳敬
文=サトータケシ
地図=シーマップ

この記事の掲載号

フランス美食の宿

CREA Traveller 2014年夏号

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