個性的でエッジーな食材が約200種類

“ラ・メゾン・デ・トロワ・テ”のオーナー、ツェンさんが監修したジャム。野生ライチとホオズキ。

 全部で200の商品を扱っていますが、いくつかおすすめを紹介します。まずは、マニュエル・シャバシューさんが作るソーセージ。じつはこの人物、今やあらゆるレストランのテーブルを制する「9.47」という卓上ナイフのブランド・ペルスヴァルの創始者。今はそのブランドから手を引いて、なんとソーセージを作っているのです。手作りのナチュラルでフレッシュな味わいは、こだわりの強い人だからこそ作り出せる味わい。個性的なサラミも作っています。

商品はシャンパーニュからチーズ、サラミ、野菜、果物まで多岐にわたる。

 3ツ星シェフのヤニック・アレノも愛するダヴィッド・アクパマグボさんの生牛乳から作るバター。まるで有塩キャラメルになる寸前の味わいで、トーストにハチミツとともに塗るのは至福でしょう。

左下が、エマニュエル・シャバシューさんによるサラミ。

 お茶の専門店ラ・メゾン・デ・トロワ・テのオーナー、ツェンさんが、台湾人のパティシエと作り上げたコンフィチュールも、野生のライチなど、エキゾチックな味わいがおすすめ。

 エッジーな選りすぐりの食材との出会いを堪能できる、特別な場所です。

17区のマーケット街のただ中という好立地で、とても便利。

Papa Sapiens (パパ・サピアン)
所在地 7 rue Bayen 75017 Paris
電話番号 +33-1-58-57-82-81
営業時間 9:30~19:30(火~金)、9:00~19:30(土)、9:00~13:00(日)
URL http://www.papasapiens.fr/

伊藤文 (いとうあや)
パリ在住食ジャーナリスト・翻訳家。立教大学卒業。ル・コルドン・ブルー パリ校で製菓を学んだ後、フランスにて食文化を中心に据えた取材を重ねる。訳書にジョエル・ロブション著『ロブション自伝』、グリモ・ド・ラ・レニエール著『招客必携』、フランソワ・シモン著『パリのお馬鹿な大喰らい』(いずれも中央公論新社)、著書に『パリを自転車で走ろう』(グラフィック社)など。食に関わるさまざまなジャンルの人々を日仏で繋ぐ、バイリンガルのウェブマガジン「食会」主宰。
食会 http://shoku-e.com/

Column

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文=伊藤文