2022年現在放送中の木曜劇場「silent」で、中途失聴者である難役に挑む目黒蓮。アイドルグループ・SnowManの一員として、歌やダンスはもちろん、バラエティ番組やYouTubeチャンネルにも活躍の幅を広げている。

 ファンの間では正統派イケメンとしてすでに人気を確立している目黒。しかし役者業で頭角を現しはじめたのは、ごく最近のこと。しっとりした品のある演技、見る人の切なさを増幅させる表情の動かし方など、とくに恋愛モノでは引っ張りだこになりそうなポテンシャルを有している。

目黒蓮が木曜劇場「silent」で中途失聴者を熱演

 木曜劇場「silent」は、川口春奈演じる青葉紬と、目黒蓮演じる佐倉想がメインの恋愛ドラマ。高校生の頃に出会い意気投合する二人だが、卒業後に失聴した想から「別れたい」と連絡が届き、関係は途絶えることに。数年後に再会した二人が“出会い直す”物語である。

 2016年放送「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ系列)を世に送り出した村瀬健プロデューサーの元、「silent」が民放ドラマでの脚本デビューとなる若手・生方美久による完全オリジナルストーリー。考察に考察を呼ぶ脚本、そして韓国ドラマを彷彿とさせる間の取り方など、すでにSNS上では話題のドラマとして持ちきりである。

 紬を演じる川口春奈の、より洗練されたフレッシュさはもちろんのこと、想を演じる目黒蓮の演技にも注目が集まっている。元は健聴者であり高校卒業直後に難聴となった、いわゆる「中途失聴者」を演じるにあたり、繊細で丁寧な表現力に評判が高まっているのだ。

 

“バラエティ担当”と思われがちだったワケ

 これまで、2021年放送のドラマ「教場II」(フジテレビ系列)や「消えた初恋」(テレビ朝日系列)、2022年公開映画「おそ松さん」など、着実に役者としての経験も重ねてきた目黒蓮。放送されるごとに話題の絶えない「silent」で存在感を発揮していることに加え、今後も映画「月の満ち欠け」(2022年公開予定)、「わたしの幸せな結婚」(2023年公開予定)への出演を予定している。

2022.11.17(木)
文=北村 有