「多分、初となる子供っぽいブラック義経が新鮮。でも戦術からきっと汚い奴だったんじゃないかと思っていたから、そこをつつくなんて、さすが三谷幸喜脚本。そして期待を裏切らない菅田将暉」(56・女性)

「ほぼ100パーセントの判官贔屓な国民性の中で、これほどに鬱屈して屈折した義経は受け入れられるのか、とても興味がある。この後平家を打倒して、あの後白河をどうやってなだめすかして、頼朝打倒の院宣を出させるのか、考えるだけで面白くなる。印象度と期待度ナンバーワンだ」(74・男性)

「登場していきなりだまし討ちで人殺しとは驚いた。悲劇のヒーローであった今までの義経像とは真逆、狂気じみた姿が今後も描かれていくのだろうが、政子の膝枕で甘える姿とのコントラストは面白い」(69・男性)

「天真爛漫なようでいて、すさまじく嫉妬深くて残酷。実社会では絶対に近寄りたくないタイプの人物ではあるが、見ている分には極めて魅力的な存在である。演じる菅田将暉が実に見事」(60・男性)

「登場した時のスーパースター感から、徐々に不穏な空気をまとっていく感じがたまらなく良いと感じる」(45・男性)

「これまで冷静沈着・美男子でイメージされがちで、穏やかな性格だという刷り込みがあった。しかし今回の大河での義経は、軍略の才こそあれど、子供っぽく、後年に頼朝が征伐したのも無理はないように思える。改めてこれまでの義経に対する先入観、美男子に対する理想の性格像を客観視することができた」(22・男性)

4位 北条時政(坂東彌十郎)

 北条家のリーダーとして頼朝に味方し、天下取りの行方を画策するのが、義時の父・北条時政。いい加減な言動が多いもののどこか憎めない人柄を、歌舞伎俳優の坂東彌十郎が人間味たっぷりに演じています。頼朝の浮気を問い詰めた政子とりくが、頼朝に逆ギレされた際は、時政は「身内にそんな口を利くなんて許さん!」と頼朝に怒り狂って伊豆へ帰国。そんな家族想いな時政の様子にも、好感度が高まりました。

2022.05.15(日)
文=「文春オンライン」特集班