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3月16日の花はダイアンサス「ソネットハーティ」

　ダイアンサスと学名で書くと馴染みがないかもしれませんが、ナデシコの名で親しまれている花です。

　日本女性の美徳とされる大和撫子や秋の七草に数えられるナデシコ。

　同じ仲間にはカーネーションがあり、本来はカーネーションもナデシコも同じダイアンサス属ですが、花屋さんではカーネーションを除いたナデシコだけをダイアンサスと呼ぶことが多いです。

　さらにややこしいのがカーネーションには一重咲きのものがあり、ナデシコ咲きと呼ばれます。

　カーネーションとナデシコを交配させた品種なども登場し、その境界線は曖昧になりつつありますので、自分の好きな名で呼びましょう。

　カーネーションにしてもナデシコにしても、ダイアンサスと言った方が少し花に詳しい人という感じはするかもしれません。

 「ソネットハーティ」は1つの茎から枝分かれしていくつも花をつけるスプレータイプで、優しいピンク色が特徴です。

　1つ1つの花は小さく可憐ですが、沢山の花が付くので全体としてはとても華やかなダイアンサスです。

　カーネーションと同じくとても長持ちしますので、しばらくそのまま楽しんだら茎を切り分けて飾りなおすと、雰囲気が変わって飽きません。

【ダイアンサスの花言葉】可憐な純情、純愛、無邪気、大胆、勇敢
【ダイアンサスが誕生花の人】5月29日、7月14日、7月22日、8月20日、11月10日生まれ

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life！」連載中。

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2022.03.16(水)
文＝佐藤俊輔
イラスト＝佐藤弘昌

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