アイヌ文化を感じる一皿を味わう
ウポポイを訪れたら、アイヌを感じる料理も味わってみたくなるもの。
白老町には「オハウ」などの伝統料理を味わえるお店もあるが、ぜひ立ち寄ってみたいのが、ウポポイの入場無料エリアにあるこちらのレストラン。
●焚火ダイニング・カフェ ハルランナ [白老町]
焚火ダイニング・カフェ ハルランナは、北海道の大地が育む伝統食材を、これまでとはひと味違う新しい感性で味わえる、話題の一軒だ。
札幌の人気フレンチ「ル・ミュゼ」の石井誠シェフが料理監修を手がけ、コンセプトは “アイヌ文化の響きを感じる料理”。
店内に入ると濃厚なスモークの香りが漂い、オープンキッチンの炉端では薪が炎を上げる。
スペシャリテは、アイヌ料理に欠かせない食材「ユク(蝦夷鹿)」の焚火ロースト。
じっくりと低温調理したのち、仕上げに白樺などの薪で燻し上げたもので、豪快に盛り付けられた一皿には、上質なジビエだけがもつ滋味が凝縮している。
さらにアイヌ伝統の薬草・シケレペ(キハダの実)などから作った「縄文パウダー」が、その旨みを引き立てる。厳選された北海道産ワインとともに味わえば、もう言うことなしだ。
なお、ランチコースの提供は14時まで。それ以降はカフェタイムとなるが、「縄文プリン」などのオリジナルスイーツのほか、ジューシィな旨みが溢れだす「蝦夷鹿ソーセージ」やハンバーグを贅沢に使った「ハルランナサンド」などを味わえる。こちらのメニューにも注目だ。
焚火ダイニング・カフェ ハルランナ
所在地 北海道白老郡白老町若草町2-2-5 ウポポイ内
電話番号 0144-84-6545
営業時間 11:00~ウポポイ閉園の30分前L.O.
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)
アクセス JR白老駅から徒歩約10分
https://haruranna.com/
取材・文=矢野詔次郎
写真=志水 隆
協力=北海道観光振興機構