そうした話し合いの中で、圭さんが突然、「ハワイ大学に留学して弁護士資格を取りたい」と言い出したことで、秋篠宮ご夫妻はさらに困惑したという。

「秋篠宮ご夫妻は数カ月後の18年6月に、日本人の移住150周年の記念式典に出席されるため、ハワイ訪問を予定されていました。大学関係者と会う予定もあり、留学に便宜をはかったのではと誤解を招くから、控えてほしいと伝えたようです。そもそもハワイに留学しながら、納采の儀や結婚の準備はどうするのか。ご夫妻の不信感は募るばかりでした」(宮内庁関係者)

 18年2月6日、宮内庁記者クラブで加地隆治宮務主管が緊急会見を開くことになったとき、記者の多くは破談を予想していた。だが、発表されたのは「延期」だった。

〈納采の儀を始めとするご結婚関係儀式等は、後日に延期することとなりました。一連の(即位関連)儀式等が滞りなく終了した再来年(20年)になる見込みです〉

 

眞子さまご自身が書かれた「私たちの未熟さ」

 その場で配られた別紙には、眞子さまと圭さんの「お気持ち」が綴られていた。

〈色々なことを急ぎ過ぎていたのだと思います。(略)二人で結婚についてより深く具体的に考えるとともに、結婚までの、そして結婚後の準備に充分な時間をかけて、できるところまで深めて行きたいと思っております。本来であれば婚約内定の発表をするまでにその次元に到達していることが望ましかったとは思いますが、それが叶わなかったのは私たちの未熟さゆえであると反省するばかりです〉

 眞子さまご自身が書かれた文書だった。秋篠宮家関係者は、眞子さまとご両親の認識の違いはこの頃からあったと言う。

「眞子さまは、この文書の通りスケジュールだけが問題だと思われていた節があります。しかし秋篠宮ご夫妻は、圭さん関連の報道を問題視していました。ただ、眞子さまに対しては、あまり深刻な話はせず『1度立ち止まって考えてみては』といった感じで説得したようです。当時はまだ金銭問題の詳細も確認中で、これほど長引くとも考えていなかったのでしょう。金銭問題を解決しないとダメだという厳しい話もしていなかったのです」

2021.09.30(木)
文=「文藝春秋」編集部