進化し続けるザ・ニュート、新たな日本式庭園も進行中

 ザ・ニュートが23室のホテルとスパをオープンしたのは、2019年夏のこと。ホテルといっても、かつてエステートとして機能していた時の馬小屋や穀物小屋など、いくつもの建物を生かしたユニークなつくりの宿泊施設です。

 新オーナーのカレン・ルーズさんは、南アフリカ版「エル・デコ」の元編集長というインテリア通。そんな彼女が全室のインテリアを担当しています。

 その後コロナ禍の影響を受けてクローズを強いられた時期もありましたが、その間もザ・ニュートの進化はとまることはありませんでした。

 2021年の6月1日(火)には新たに17室を携えた別エリアのファームヤードをオープンし、現在は数カ月先まで予約で満室状態なのだそう。

 敷地内のリニューアルは現在も進行中で、新たな果樹園には3年後を見据えて3,000本ものサイダー用のリンゴの木が植樹されています。

 さらに、「日本式庭園の造園も進行中なんですよ」と話すのが、ヘリテージ・マネージャーの石田麻衣子さんです。石田さんは、英国で歴史的な庭園の保全について学んだ園芸の専門家。今回の日本式庭園のプランニングの責任者です。

 京都は智積院の枯山水の日本庭園をモデルに、しかしサマセットの地元の素材を使って造園しようとしているのだとか。

 「石も地元のものを使う予定です。だから日本庭園ではなく、『日本式庭園』なんです。でも、もともとは日本でも地元で調達できる材料をつかって造園していたはずなんです。なので、日本庭園の哲学とスタイルを踏襲しつつ、新しいものをつくっていくという感じになるでしょうか」と石田さん。

 今回のプロジェクトを進めるにあたり、この哲学をほかのガーデナーたちと共有することが大いなるチャレンジのようです。

 日本式庭園も年内にはオープン予定とのことなので、次回の英国旅行の際には、ロンドンから足をのばして日帰り旅行もよし、宿泊してのんびり過ごすもよし、のデスティネーションとなりそうです。

The Newt in Somerset

料金 1泊1室 375ポンド~
(朝食、サイダー&アップルジュース、スパ使用料、ガーデン入場料込み)
https://thenewtinsomerset.com/

Great Garden Escape

~9月26日 毎週土・日曜催行 1人295ポンド

安田和代(KRess Europe)

日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
●ロンドンでの小さなネタをつづったインスタグラム @gezkaz
●毎週更新しているポッドキャスト https://www.podpage.com/shiuntenk/
●運営する編集プロダクションのウェブサイト http://www.kress-europe.com/

Column

最旬シークレット・ロンドン

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文・撮影=安田和代(KRess Europe)