人をいきなり美人に導く ネイルアートとアイライナー

 人が突然キレイになる時、そのきっかけは意外だけれどネイルだったりする。ネイルは人に見せるだけでなく自分自身に見せることで、自らに美の暗示をかける魔法を持っている。だから、テクニックがなくても誰でもネイルサロンの仕上がりを得られる取っておきのネイルラインをいきなりデビューさせたのだ。

 手指がほっそり見えるシックでモードなカラーとともに、フレンチネイルやドットが難なくできるポイントネイルも登場。おそらくそれだけで、メイクの意欲が何倍にも高まるはず。

 そしてまず、手に取って欲しいのがアイライナーだ。メイクによるエイジングケアでも絶対の決め手となるアイラインは、ただくっきり入れるだけでリフトアップになるのは誰もが知っているはず。

 でもそれだけではない“何か”、視線を釘付けにして、目がそらせなくなる引力で、文字通りの魅惑の眼差しを作るのがこの新作アイライナーたちなのである。

 まろやかで奥行きのある目もと作りならペンシル、洗練されたモードなラインならリクイッド、何よりまぶたの陰影と同化するような繊細な色設計が素晴らしい。油絵で人の影色としてよく使われるカーキやワインレッド、オリーブが、アイラインの力を何倍にも大きく感じさせてくれるだろう。

 そして気がつけばリフトアップもちゃんとされている、それがエクシアのメイクなのだ。

私はこんなにキレイだった? 自らを驚かすのが真のメイク

 今回の進化で、やはり目を引くのが4色から5色組になったアイカラーパレット。それこそ理屈抜きに、自由にまとって自由に重ねてほしいという思いがそこにそっくり託されている。

 中央にあるカラーはいわばレイヤード用。他の4色を様々な組み合わせで、あるいは単色で塗った後、このレイヤーカラーを重ね塗る、それによっていきなりプロ仕上げのようなクオリティーと洗練が生まれるはずなのだ。色選びは、直感で。そして本能で。それがあなたに似合う色。

 さらに、マスク着用が長引きそうな今も、きっと虜になるはずなのが新しいリップのラインナップ。とりわけ「ルフレ」は、滑るように心地よくフィット。ベルベット仕上げの上品な光沢感にきっと目を見張るだろう。いつものなじみ色を選んでも、唇の美しさを際立たせる別格の仕上がりに、美人映えってどういうことなのかを発見できるのだろう。

 何年かぶりに無性にメイクしたくなる、そんな衝動をもたらす新生エクシアメイク。あなた自身が見たことのない美しい顔を引き出してくれるはずだ。

齋藤 薫(さいとう・かおる)

女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌で多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。CREAには1989年の創刊以来、常に寄稿している。

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2021.09.07(火)
Text=Kaoru Saito
Photographs=Yuya Shimahara 
Hair & make₋up=AYA (LA DONNA) 
Styling=Reiko Ogino 
Model=Yu Kaino 

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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