今、クラフト好きの視線を集めている大分県・竹田市。
クリエイターや職人の移住を積極的に支援しているためだ。クリエイター同士の繋がりも生まれその化学反応にも注目したい。
竹田の注目のクリエイターやおいしいものを13回にわたりご紹介。今回は1804年創業の大分でもっとも歴史のある和菓子店「但馬屋老舗」。老舗でありながらパイオニア精神あふれる名店を紹介する。
受け継がれ、育まれる城下町の和菓子
◆但馬屋老舗/茶房だんだん(たじまやろうほ/さぼうだんだん)
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1804年に創業した、大分でもっとも歴史ある和菓子店。江戸時代から受け継がれる銘菓がふたつもあり、竹田を訪れたら食べ逃すわけにはいかない。
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この地に住んでいたという滝廉太郎の曲の名を冠した“荒城の月”は、明け方に白く光る月を表現した、黄身あんと淡雪を使ったふわふわのお菓子。
どら焼きのように小麦粉の生地であんこを挟んだ“三笠野”はしっとりと上品だ。
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また、併設された「茶房だんだん」(竹田の言葉で「ありがとう」)は、明治時代からある建物で、ほっと一息できる甘味処。
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ランチにはおこわやお粥がおすすめだ。新作のお菓子も随時登場し、江戸時代から続くパイオニア精神はしっかりと受け継がれている。
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但馬屋老舗/茶房だんだん(たじまやろうほ/さぼうだんだん)
所在地 大分県竹田市竹田町40
電話番号 0974-63-1811
営業時間 9:00~18:00(茶房は9:30~18:00)
定休日 不定休
https://tajimaya-roho.co.jp/
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Feature
クラフト好きの視線を集める
大分県・竹田の新しい物作り
Photogaraphs=Atsushi Hashimoto