オーディション番組をきっかけにデビューした、OWV(オウブ)の4人。

 見る者の心を奪う、彼らのストイックなパフォーマンスの原点である、心と体の鍛え方について伺ってきました。

 CREA WEBでは、CREA2021年春号に掲載中のインタビューの一部を大公開します!


仕事への向き合い方や、自分自身を鍛える思考法もアップデート

OWV(おうぶ)

「社会現象を巻き起こした次世代ボーイズグループ」
オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」に出演した元練習生4名により結成。グループ名には誰にも真似することのできない唯一無二のグループとなり、この世界で勝利を掴むと想いが込められている。

――日本最大級のオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」の元練習生である本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉により結成されたボーイズグループ・OWV。

 2020年4月の結成から約11カ月が経ち、仕事への向き合い方や、自分自身を鍛える思考法も、アップデートされていったという。

中川 デビュー後、色々なお仕事をさせていただく機会が増えて、やっと自分の性格がつかめた。もともとあがり症で、自信が持てず悩むことが多かったけれど、考えるよりも、行動や練習量こそが心の余裕に繋がるタイプなんだとやっとわかりました。「水滴石を穿つ」ですね!

浦野 余裕は大事だよね。僕はナルシストだと思われがちなんだけど(笑)、実はあんまり自信がないんです。でも、今はメンバーに背中をドンと押してもらってる。なんでも褒め合うし。

中川 普段からみんなそれぞれのいいところを言葉にする習慣があるよね。意識せず、自然に。

本田 うん。秀太(浦野)はピアノの才能もあるし、いつも場を明るくしてくれるし、本当に凄いっていつも思ってるよ。

中川 本田くん、僕は? 「謙虚さ」とかどう(笑)?

本田 はいはい、謙虚ね(笑)。カツ(中川)は俯瞰して、ちゃんと全体のバランスをとってくれるから助けられてる。周囲の人をリスペクトするのって大事だよね。

佐野 僕は、自分と違う職種のプロフェッショナルな方々のお話を色々聞くようにしてますね。とにかく、周囲からの刺激を欠かさないようにしてる。

浦野 いいね。僕は、ストイックに上を見過ぎて、苦しくなることもあるんだよね。

本田 えー! 「自分には出来ないな」より「じゃあ自分はこれをやろう」って、役割を考えると、人と比べて落ち込まずに済むと思うよ。高校を卒業するときに担任の先生からもらった「古今無双」って言葉を、心の支えにしてる。

浦野 そうだよね。凄い人と自分を比べて卑屈になったり、自虐的になったりしないように、今出来ていることを把握して、きちんと肯定するようにしてるかな。

佐野 具体的にはどんなことしているの? 教えて!

浦野 最近は、自分のデビュー前と今の写真を並べた画像を作って、見比べてる。そうすると「過去の自分からどれだけ成長したか?」を考えられるようになるんだよね。「今の自分、良くなってるじゃん!」って、前向きな気持ちになれるので、結構おすすめです。

中川 すごい! ええな。あとは、目標を細かく設定するのも地味に効くよね。大きな夢も大切だけど、頑張って手が届くか届かないかくらいの小さな目標がたくさんある方が、モチベーションが保てる。

2021.03.21(日)
Text=Aya Ozawa
Photographs=Takuya Nagamine
Hair & Make-up=KOHEY、Kiyomi Onuki
Styling=Shota Suzuki

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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