マドリードのガストロノミーを牽引
大西洋の魚介が奇想天外なひと皿に

　この数年快調なスペイン経済に後押しされて、マドリードでは国内著名シェフのセカンドラインが続々進出。

　本店よりリーズナブルな価格設定！　食べ比べないわけにはいかない。おすすめの4軒をご紹介。

海のシェフの異名を持つ アンヘル・レオンの挑戦

●Glass Mars(グラス・マル)

すべての写真を見る

　アンヘルの本店はカディス県プエルト・デ・サンタマリアの「アポニエンテ」。

　目の前に広がる海が常に彼の料理のインスピレーションとなってきた。

　プランクトンをいち早く食卓に持ち込んだのも彼なら、夜釣りの際のプランクトンの発光に魅せられて、その光を食卓で実現したり、瞬時に塩釜を作る不思議な液体を発明したり、現在でも料理学会の発表でいつもスタンディングオーベーションを受けるのも彼だけだ。

　5ツ星ホテル内に構えるセカンド店では、彼の定番でもあるプランクトン料理をはじめ、エポックメイキングな料理を遊び心満載に提供している。

　首都にいながらにして、オロロソやパロ・コルタド等のシェリー5種を試せるのも贅沢極まりない。

Text＝Yuko Harigae(Giraffe)
Photo＝Asami Enomoto
Coordination＝Yuki Kobayashi